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GMOインターネットグループのニュース
■要約
GMOメディア<6180>は、GMOインターネット<9449>グループのメディア事業会社で、ポイントサイトやHTML5ゲームプラットフォーム、各種ソーシャルメディアサイトの運営によって広告収益を得るメディア事業を主力事業とし、メディア事業で蓄積したノウハウ・システムを活用して、他社メディアの収益化を支援するその他メディア支援事業を展開する。
1. 2018年12月期の業績概要
2018年12月期の業績は、売上高で前期比3.5%増の4,533百万円、営業利益で同23.8%減の282百万円と2期連続の減益決算となった。ソーシャルメディアの広告収入減少やアドネットワーク事業者のレギュレーション変更による売上減、新規サービスの開発費用増などが減益要因となった※。一方で、ゲーム課金収益については「ゲソてん」や提携パートナーメディアと合わせたユーザー数の拡大と自社開発タイトルの提供等により、売上高で前期比20%増と順調に拡大した。
※2017年4月より一部アドネットワーク事業者において広告出稿のレギュレーションを変更したことに伴い、2018年12月期は前期比で3億円弱の減収要因となった。
2. 2019年12月期の業績見通し
2019年12月期の業績は売上高で前期比1.4%増の4,600百万円、営業利益で同6.1%増の300百万円と増収増益を目指す。ソーシャルメディアの広告収入は引き続き低迷が予想されるもののコストコントロールを実施して、マイナスの影響を最小限に食い止めるほか、ECメディアにおいては「ポイントタウン」と「ゲソてん」の連携を強めるとともに、他社連携も積極的に行うことでユーザー基盤を拡大し、広告収入やゲーム課金収入の増加により増収増益を目指して行く考えだ。
3. 「コエテコ」が業界トップのポータルサイトに
新規事業として2017年11月より、プログラミング教育に関するポータルサービス「コエテコ」を立ち上げており、今後育成していく予定にしている。2018年末時点で掲載教室数は約5,800教室と業界最大規模となっており、2019年も掲載数をさらに増やして、プログラミング教室分野での圧倒的な情報ポータルサイトを目指す。マネタイズ方法はまだ模索中だが、生徒送客手数料を基本に考えている。プログラミング教育は2020年度以降、小学校で必修化されるなど、今後教育サービス市場において急拡大が見込まれており、同社にとっては数年後に営業利益で数億円規模まで拡大し、収益柱の1つとなる可能性があるだけに今後の展開が注目される。
4. 株主還元策
株主への利益還元については、配当性向50%を目安に配当を実施していくことを基本方針としている。2019年12月期の1株当たり配当金は前期比1.0円増配の58.0円(配当性向50.2%)を予定している。
■Key Points
・GMOグループのメディア事業統合で事業基盤を確立、市場環境に合わせて業態を機敏に転換し成長
・2019年12月期は新規事業への投資を継続しつつ、ECメディア事業の売上最大化に取り組み、増収増益を目指す
・「コエテコ」は数年後に収益柱に育つ可能性あり
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SF>
GMOメディア<6180>は、GMOインターネット<9449>グループのメディア事業会社で、ポイントサイトやHTML5ゲームプラットフォーム、各種ソーシャルメディアサイトの運営によって広告収益を得るメディア事業を主力事業とし、メディア事業で蓄積したノウハウ・システムを活用して、他社メディアの収益化を支援するその他メディア支援事業を展開する。
1. 2018年12月期の業績概要
2018年12月期の業績は、売上高で前期比3.5%増の4,533百万円、営業利益で同23.8%減の282百万円と2期連続の減益決算となった。ソーシャルメディアの広告収入減少やアドネットワーク事業者のレギュレーション変更による売上減、新規サービスの開発費用増などが減益要因となった※。一方で、ゲーム課金収益については「ゲソてん」や提携パートナーメディアと合わせたユーザー数の拡大と自社開発タイトルの提供等により、売上高で前期比20%増と順調に拡大した。
※2017年4月より一部アドネットワーク事業者において広告出稿のレギュレーションを変更したことに伴い、2018年12月期は前期比で3億円弱の減収要因となった。
2. 2019年12月期の業績見通し
2019年12月期の業績は売上高で前期比1.4%増の4,600百万円、営業利益で同6.1%増の300百万円と増収増益を目指す。ソーシャルメディアの広告収入は引き続き低迷が予想されるもののコストコントロールを実施して、マイナスの影響を最小限に食い止めるほか、ECメディアにおいては「ポイントタウン」と「ゲソてん」の連携を強めるとともに、他社連携も積極的に行うことでユーザー基盤を拡大し、広告収入やゲーム課金収入の増加により増収増益を目指して行く考えだ。
3. 「コエテコ」が業界トップのポータルサイトに
新規事業として2017年11月より、プログラミング教育に関するポータルサービス「コエテコ」を立ち上げており、今後育成していく予定にしている。2018年末時点で掲載教室数は約5,800教室と業界最大規模となっており、2019年も掲載数をさらに増やして、プログラミング教室分野での圧倒的な情報ポータルサイトを目指す。マネタイズ方法はまだ模索中だが、生徒送客手数料を基本に考えている。プログラミング教育は2020年度以降、小学校で必修化されるなど、今後教育サービス市場において急拡大が見込まれており、同社にとっては数年後に営業利益で数億円規模まで拡大し、収益柱の1つとなる可能性があるだけに今後の展開が注目される。
4. 株主還元策
株主への利益還元については、配当性向50%を目安に配当を実施していくことを基本方針としている。2019年12月期の1株当たり配当金は前期比1.0円増配の58.0円(配当性向50.2%)を予定している。
■Key Points
・GMOグループのメディア事業統合で事業基盤を確立、市場環境に合わせて業態を機敏に転換し成長
・2019年12月期は新規事業への投資を継続しつつ、ECメディア事業の売上最大化に取り組み、増収増益を目指す
・「コエテコ」は数年後に収益柱に育つ可能性あり
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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