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U-NEXT HOLDINGSのニュース
■要約
1. 前中期経営計画「NEXT for 2024」の利益目標は統合の成果などにより3年前倒しで達成
USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は、飲食や小売、理美容などの業務店をはじめホテル、病院、オフィスなどの各種施設へ向け、音楽配信を中心に、店舗・施設運営やDXに必要な各種機器・ソリューションを提供している。個人向けには、定額制コンテンツ配信サービス「U-NEXT」を提供している。2017年12月に(株)USENと(株)U-NEXTが再統合し、持株会社として同社が設立された。統合の目的は、キャッシュカウな音楽配信から、コンテンツ配信事業など成長事業へと資金を還流し成長を促すことにある。また、グループ各社の持つ強みや販売チャネルを緊密に連携し、主力商品をクロスセルすることでシナジーを創出することも目的である。このように戦略的な統合が成功し、2021年8月期には最終年度2024年8月期とする前中期経営計画の利益目標を3年前倒しで達成した。
2. 2022年8月期は営業増益見込みだが、さらなる上振れも
2022年8月期第2四半期の業績は、売上高114,016百万円(前年同期比12.7%増※)、営業利益8,849百万円(同10.3%増)となった。店舗DXとライフスタイルDXを着実に推進し、顧客のニーズに応えてきた結果、先行的なコストやキャンペーンを投入したにもかかわらず2ケタ増収増益と好業績となった。財務体質も引き続き改善した。
※「収益認識に関する会計基準」等を2022年8月期期首から適用しており、増減率は適用前の前年同期の連結業績を基に計算している。
2022年8月期の業績見通しは、売上高220,000百万円(前期比5.6%増)、営業利益17,000百万円(同8.9%増)と見込んでいる。ただし、社会・生活におけるDXの加速や第2四半期の好進捗、先行コストがなくなることなどを考慮すると、やや保守的な印象であると弊社は考えている。
3. 企業としての強みは音楽配信などで培った厚い顧客基盤と営業力
同社は5つの事業を展開している。1)コンテンツ配信事業では、個人向けに動画や電子書籍などのデジタルコンテンツを配信している。2)店舗サービス事業では、業務店・商業施設などに向けた音楽配信や音楽著作権管理を行っているほか、IoT商材や周辺サービスなど店舗DXに関わるあらゆるソリューションサービスを提供している。3)通信事業では、法人向けICTや業務店向け自社光回線の販売・サービスなどを行っている。4)業務用システム事業では、ホテルや病院などに向けて自動精算機や業務管理システムなどの販売・保守を行っている。5)エネルギー事業では、店舗サービス事業を支援する商材として電力・ガスの販売を行っている。各事業ともそれぞれ強みを持つほか、企業全体としても音楽配信などで培った厚い顧客基盤と営業力といった強みを持つ。
4. 新中期経営計画で2025年8月期に営業利益220億円~250億円を目指す
同社は「未来を今に近づけるソーシャルDXカンパニー」として、店舗・施設DXやライフスタイルDXを推進することで社会に役立ち、社会的・経済的価値を創出していくことをパーパスとしている。これを具体的に表したのが中期経営計画「Road to 2025」で、2025年8月期に営業利益220億円~250億円を目指す。また、利益成長と的確な財務戦略により4年で800億円超の営業キャッシュ・フローを創出する計画で、これを事業投資や借入返済、配当金などに充てる計画となっている。特筆すべきはM&Aなど成長投資に160億円以上の資金(借入余力が増しているため、さらに大きな額になる可能性もある)を投入する計画となっていることである。大部分をM&Aに充てるとすれば、かなり大型のものになりそうだ。
■Key Points
・コロナ禍においてコンテンツ配信事業が急成長、店舗サービス事業と通信事業も強みを発揮
・新中期経営計画では、2025年8月期に営業利益220億円~250億円を目指す
・2022年8月期は営業増益見込みだが、進捗を考慮するとやや保守的
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<EY>
1. 前中期経営計画「NEXT for 2024」の利益目標は統合の成果などにより3年前倒しで達成
USEN-NEXT HOLDINGS<9418>は、飲食や小売、理美容などの業務店をはじめホテル、病院、オフィスなどの各種施設へ向け、音楽配信を中心に、店舗・施設運営やDXに必要な各種機器・ソリューションを提供している。個人向けには、定額制コンテンツ配信サービス「U-NEXT」を提供している。2017年12月に(株)USENと(株)U-NEXTが再統合し、持株会社として同社が設立された。統合の目的は、キャッシュカウな音楽配信から、コンテンツ配信事業など成長事業へと資金を還流し成長を促すことにある。また、グループ各社の持つ強みや販売チャネルを緊密に連携し、主力商品をクロスセルすることでシナジーを創出することも目的である。このように戦略的な統合が成功し、2021年8月期には最終年度2024年8月期とする前中期経営計画の利益目標を3年前倒しで達成した。
2. 2022年8月期は営業増益見込みだが、さらなる上振れも
2022年8月期第2四半期の業績は、売上高114,016百万円(前年同期比12.7%増※)、営業利益8,849百万円(同10.3%増)となった。店舗DXとライフスタイルDXを着実に推進し、顧客のニーズに応えてきた結果、先行的なコストやキャンペーンを投入したにもかかわらず2ケタ増収増益と好業績となった。財務体質も引き続き改善した。
※「収益認識に関する会計基準」等を2022年8月期期首から適用しており、増減率は適用前の前年同期の連結業績を基に計算している。
2022年8月期の業績見通しは、売上高220,000百万円(前期比5.6%増)、営業利益17,000百万円(同8.9%増)と見込んでいる。ただし、社会・生活におけるDXの加速や第2四半期の好進捗、先行コストがなくなることなどを考慮すると、やや保守的な印象であると弊社は考えている。
3. 企業としての強みは音楽配信などで培った厚い顧客基盤と営業力
同社は5つの事業を展開している。1)コンテンツ配信事業では、個人向けに動画や電子書籍などのデジタルコンテンツを配信している。2)店舗サービス事業では、業務店・商業施設などに向けた音楽配信や音楽著作権管理を行っているほか、IoT商材や周辺サービスなど店舗DXに関わるあらゆるソリューションサービスを提供している。3)通信事業では、法人向けICTや業務店向け自社光回線の販売・サービスなどを行っている。4)業務用システム事業では、ホテルや病院などに向けて自動精算機や業務管理システムなどの販売・保守を行っている。5)エネルギー事業では、店舗サービス事業を支援する商材として電力・ガスの販売を行っている。各事業ともそれぞれ強みを持つほか、企業全体としても音楽配信などで培った厚い顧客基盤と営業力といった強みを持つ。
4. 新中期経営計画で2025年8月期に営業利益220億円~250億円を目指す
同社は「未来を今に近づけるソーシャルDXカンパニー」として、店舗・施設DXやライフスタイルDXを推進することで社会に役立ち、社会的・経済的価値を創出していくことをパーパスとしている。これを具体的に表したのが中期経営計画「Road to 2025」で、2025年8月期に営業利益220億円~250億円を目指す。また、利益成長と的確な財務戦略により4年で800億円超の営業キャッシュ・フローを創出する計画で、これを事業投資や借入返済、配当金などに充てる計画となっている。特筆すべきはM&Aなど成長投資に160億円以上の資金(借入余力が増しているため、さらに大きな額になる可能性もある)を投入する計画となっていることである。大部分をM&Aに充てるとすれば、かなり大型のものになりそうだ。
■Key Points
・コロナ禍においてコンテンツ配信事業が急成長、店舗サービス事業と通信事業も強みを発揮
・新中期経営計画では、2025年8月期に営業利益220億円~250億円を目指す
・2022年8月期は営業増益見込みだが、進捗を考慮するとやや保守的
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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