パスコが年初来高値、１０年３月期業績見通しを上方修正、５円復配も好感

　航空測量大手のパスコが急騰。一時１４円高の２０２円まで買われ、４月１３日に付けた年初来高値１９８円を更新した。４月３０日引け後に、１０年３月期連結業績予想の上方修正と復配を発表、好感されている。

　１０年３月期業績予想で、売上高を４１５億円から４２０億円（前期比４．２％増）に引き上げた。営業利益は２５億円（同３２．５％増）を据え置いたものの、純利益を１３億円から１６億円（前期は１４億６２００万円の赤字）に増額した。ソフトウエア資産やコンテンツなどの固定資産除却損４億２９４７万円および減損損失７７６０万円などを特別損失に計上。０９年３月期に、三井住友銀行との訴訟の結果を訴訟損失引当金として特別損失に計上しているが、１０年３月期には弁済期からの経過利息１億２０６１万円を特別損失に計上。訴訟損失引当金は税務上で自己否認しているため、５億４４００万円を繰延税金資産に追加計上する。

　同時に１０年３月期末配当を、従来予想の無配から５円（前期は無配）とし、１９９５年３月期以来の復配となる見通し。

　前場は１０円高１９８円ザラバ引け。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社