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山九のニュース
2025年国際博覧会(万博)の開催地が、大阪に決定した。ライバルのロシア・エカテリンブルク、アゼルバイジャン・バクーを退け、1970年の大阪万博から実に55年ぶりの開催となる。
昨年9月、日本政府は大阪での万博開催を目指し、パリの博覧会国際事務局(BIE)に正式な立候補申請文書を提出し、本格的な誘致合戦に突入。年初には最大のライバルと目されていたフランス・パリが立候補を辞退したことで、一気に開催に向けての期待が高まっていたが、終盤に入り他の候補地も健闘していると伝わり、「蓋を開けてみなければ分からない」状況との見方も出ていた。
●物流、倉庫に思惑、ホテルにはインバウンド期待
株式市場でも、日本経済を牽引する”ポスト五輪”との期待に加え、万博開催予定地の人工島の夢洲(ゆめしま)はカジノ誘致でも名前が挙がっていることから関心度は高く、折に触れて関連銘柄に物色の矛先が向かうことがあった。大阪での万博開催が決定したことで、夢洲がまさにドリームアイランドとなったいま、思惑も交錯しながら関連銘柄の動きに一層注目が集まりそうだ。
関連銘柄としては、会場予定地の夢洲に用地を取得している山九 <9065> 、上組 <9364>に加え、櫻島埠頭 <9353>や杉村倉庫 <9307> などにも思惑買いが入る可能性がある。また、当然のことながら万博開催に伴う訪日客の増加が予想され、関西の名門ロイヤルホテル <9713>、京阪エリア地盤の私鉄で、運輸、不動産、流通、レジャー・サービスを展開する京阪ホールディングス <9045>などにも視線が向きそう。更に、万博はホテル業界にとって”五輪後の不安”を払拭することにもつながりそうで、全国展開するビジネスホテルチェーンにも恩恵を与えそうだ。ユニゾホールディングス <3258>、東祥 <8920>、共立メンテナンス <9616>、藤田観光 <9722>などに目を配っておきたいところだ。
●実績豊富な三精テクノ
大阪万博開催で思惑が高まりそうなのが三精テクノロジーズ<6357>だ。同社は、遊戯機械、舞台機構、昇降機、特殊機構メーカーで、前回の万博に加え、つくば博、愛・地球博でも豊富な実績を持っていることが、高値圏で頑強展開をみせる同社の株価にも反映されている。また、地元大阪の企業であることも大きなポイントといえそうだ。
●ビッグイベント続々控える警備保障株
大阪万博開催決定で警備保障業界にもスポットライトが当たりそうだ。同関連株は、20年の東京五輪はもとより、来年19年にはラグビーW杯、そして大阪開催となる20カ国・地域(G20)首脳会合とビッグイベントが相次いで控えており、活躍期待が一層高まりそうな気配だ。関連銘柄としては、ALSOK <2331> 、セコム <9735>の警備保障業界の龍虎はもちろん、関西を中心に展開する東洋テック <9686> に加え、ここ急動意しにわかに市場の注目を集めているアール・エス・シー<4664>も面白い存在。同社は、法人向けの警備事業や清掃など建物の総合管理サービスや、人材派遣ビジネスを展開するが、今年1月にはセコムと提携しており、今後の活躍に期待が高まっている。また、シップヘルスケアホールディングス <3360>は医療・保健・福祉・介護の4分野で展開する医療介護の大手だが、実は大阪地盤で警備などを手掛ける日本パナユーズ(大阪市西区)を子会社化しており、警備保障関連の一角としても目を配りたい。
こうした流れを受けて、今後はインバウンド需要の拡大期待から化粧品株など消費に絡む銘柄にも物色が波及することもありそうだ。ただ、既に思惑買いを誘い動意している銘柄も少なくないだけに、材料出尽くし感で売られる可能性も念頭に置いておきたい。いずれにせよ開催は25年、いま万博相場はスタートしたばかりだ。
株探ニュース
昨年9月、日本政府は大阪での万博開催を目指し、パリの博覧会国際事務局(BIE)に正式な立候補申請文書を提出し、本格的な誘致合戦に突入。年初には最大のライバルと目されていたフランス・パリが立候補を辞退したことで、一気に開催に向けての期待が高まっていたが、終盤に入り他の候補地も健闘していると伝わり、「蓋を開けてみなければ分からない」状況との見方も出ていた。
●物流、倉庫に思惑、ホテルにはインバウンド期待
株式市場でも、日本経済を牽引する”ポスト五輪”との期待に加え、万博開催予定地の人工島の夢洲(ゆめしま)はカジノ誘致でも名前が挙がっていることから関心度は高く、折に触れて関連銘柄に物色の矛先が向かうことがあった。大阪での万博開催が決定したことで、夢洲がまさにドリームアイランドとなったいま、思惑も交錯しながら関連銘柄の動きに一層注目が集まりそうだ。
関連銘柄としては、会場予定地の夢洲に用地を取得している山九 <9065> 、上組 <9364>に加え、櫻島埠頭 <9353>や杉村倉庫 <9307> などにも思惑買いが入る可能性がある。また、当然のことながら万博開催に伴う訪日客の増加が予想され、関西の名門ロイヤルホテル <9713>、京阪エリア地盤の私鉄で、運輸、不動産、流通、レジャー・サービスを展開する京阪ホールディングス <9045>などにも視線が向きそう。更に、万博はホテル業界にとって”五輪後の不安”を払拭することにもつながりそうで、全国展開するビジネスホテルチェーンにも恩恵を与えそうだ。ユニゾホールディングス <3258>、東祥 <8920>、共立メンテナンス <9616>、藤田観光 <9722>などに目を配っておきたいところだ。
●実績豊富な三精テクノ
大阪万博開催で思惑が高まりそうなのが三精テクノロジーズ<6357>だ。同社は、遊戯機械、舞台機構、昇降機、特殊機構メーカーで、前回の万博に加え、つくば博、愛・地球博でも豊富な実績を持っていることが、高値圏で頑強展開をみせる同社の株価にも反映されている。また、地元大阪の企業であることも大きなポイントといえそうだ。
●ビッグイベント続々控える警備保障株
大阪万博開催決定で警備保障業界にもスポットライトが当たりそうだ。同関連株は、20年の東京五輪はもとより、来年19年にはラグビーW杯、そして大阪開催となる20カ国・地域(G20)首脳会合とビッグイベントが相次いで控えており、活躍期待が一層高まりそうな気配だ。関連銘柄としては、ALSOK <2331> 、セコム <9735>の警備保障業界の龍虎はもちろん、関西を中心に展開する東洋テック <9686> に加え、ここ急動意しにわかに市場の注目を集めているアール・エス・シー<4664>も面白い存在。同社は、法人向けの警備事業や清掃など建物の総合管理サービスや、人材派遣ビジネスを展開するが、今年1月にはセコムと提携しており、今後の活躍に期待が高まっている。また、シップヘルスケアホールディングス <3360>は医療・保健・福祉・介護の4分野で展開する医療介護の大手だが、実は大阪地盤で警備などを手掛ける日本パナユーズ(大阪市西区)を子会社化しており、警備保障関連の一角としても目を配りたい。
こうした流れを受けて、今後はインバウンド需要の拡大期待から化粧品株など消費に絡む銘柄にも物色が波及することもありそうだ。ただ、既に思惑買いを誘い動意している銘柄も少なくないだけに、材料出尽くし感で売られる可能性も念頭に置いておきたい。いずれにせよ開催は25年、いま万博相場はスタートしたばかりだ。
株探ニュース
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