8923  東証プライム

トーセイ

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株価(11/22)

2,353.0
-19.0(-0.80%)

トーセイの個人投資家の売買予想

買い予想終了

【8923】トーセイ(旧東誠不動産) は中立

予想株価

45,000
登録時株価

35,050.0円

獲得ポイント

-61.33pt.

収益率

-21.82%

期間

理由

*【8923】トーセイの会社側連結決算純益予想の正確度について*

・03年11月期4Q時 
04中間純益予 3億7100万円⇒(実際) 7億2000万円◎
04期末純益予 6億1800万円⇒(実際) 7億9300万円〇

・04年11月期2Q時
04期末純益予 6億7000万円⇒(実際) 7億9300万円〇

・04年11月期4Q時 
05中間純益予11億5800万円⇒(実際)12億6500万円〇
05期末純益予11億9500万円⇒(実際)15億9200万円◎

・05年11月期2Q時
05期末純益予14億0200万円⇒(実際)15億9200万円〇

・05年11月期3Q時
05期末純益予14億4500万円⇒(実際)15億9200万円〇

・05年11月期4Q時 
06中間純益予14億3900万円⇒(実際)22億6400万円◎
06期末純益予20億8200万円⇒(実際)27億3700万円◎

・06年11月期1Q時 
06中間純益予18億2500万円⇒(実際)22億6400万円◎
06期末純益予22億5100万円⇒(実際)27億3700万円◎

・06年11月期2Q時
06期末純益予24億6000万円⇒(実際)27億3700万円〇

・06年11月期3Q時
06期末純益予26億1700万円⇒(実際)27億3700万円〇

・06年11月期4Q時 
07中間純益予 8億7800万円⇒(実際)14億8200万円◎
07期末純益予35億3800万円⇒(実際)45億5700万円◎

・07年11月期1Q時 
07中間純益予11億3400万円⇒(実際)14億8200万円◎
07期末純益予35億3800万円⇒(実際)45億5700万円◎

・07年11月期2Q時
07期末純益予24億6000万円⇒(実際)27億3700万円〇

・07年11月期3Q時
07期末純益予26億1700万円⇒(実際)27億3700万円〇

・07年11月期4Q時 
08中間純益予67億7200万円⇒(実際)78億9000万円◎
08期末純益予67億3300万円⇒(実際)34億6300万円X

・08年11月期1Q時 
08中間純益予71億7000万円⇒(実際)78億9000万円〇
08期末純益予67億3300万円⇒(実際)34億6300万円X

・08年11月期2Q時
08期末純益予65億6700万円⇒(実際)34億6300万円X

・08年11月期3Q時
08期末純益予40億7600万円⇒(実際)34億6300万円X

・08年11月期4Q時 
09中間純益予14億5200万円⇒13億2100万円△
09期末純益予18億8100万円⇒(未済)・・・但し、X濃厚

・09年11月期1Q時 
09中間純益予14億5300万円⇒13億2100万円△
09期末純益予18億8100万円⇒(未済)・・・但し、X濃厚

・09年11月期2Q時 
09期末純益予13億9800万円⇒(未済)

・・・2008年期末決算予想以外は、おしなべて過少予測となり、実際の決算では、ひたすら上方修正を繰り返す、株主(投資家)にとり超親切な決算予想をする企業さん(だった)バウなぁ。

 それでは、なぜ?2008年期末純益が、事前の会社予測をことごとく破る劣悪な減益決算となり、唯一予測が外れ、それまで繰り返されてきた上方修正という鉄の掟を破綻させる下方修正に至ったのか?を検証するバウ。


 そもそも、2008年期末連結純益は、例によって最高益を達成し、概ね
70億~90億円程度になる公算が高かったバウ。
 実際に、2008年日経会社情報Ⅲ夏号(日本経済新聞社)によれば、
8923 トーセイの08年期末連結純益予測は67億3000万円。
期末配当予想は3500円。と書かれておりましたバウ。

 それが、半分程度の34億6300万円、配当はたったの千円にしかならなかったのは何故か?

↓その答えは、08年3Q及び、08年4Qの決算短信に書いてあるバウよ

3.連結業績予想に関する定性的情報
 ・・・国内不動産投資市場はその影響により資金調達に苦慮する一部の上場不動産会社の破綻が続くなど、不動産の流動性は著しく低下しており、不動産価格の下落圧力が高まっております。
 かかる環境下において当社グループは、財務体質の健全性向上および将来における企業成長基盤の確保を図るため、平成20 年11 月期決算より「棚卸資産の評価に関する会計基準」(以下、低価法という。)を早期適用することと致しました。
 当社グループの低価法の早期適用にあたっては、棚卸資産評価規程にて定めた物件種類毎の評価方法に基づき、棚卸資産全物件を対象に評価を行いました。その結果、棚卸資産の評価損を46億9800万円計上する見込みとなり、これに加え、第4四半期販売予定物件の販売予定価格の引き下げおよび販売予定物件の一部を翌期へ延期すること等により、通期の業績予想を次のとおり修正しております。
 また、期末配当につきましては、世界的な信用収縮および不動産環境の激変の中、安定的な経営を行う為には手元流動性の確保による財務内容の健全性を高めることおよび来たるべき時期における再投資のための内部留保の充実が不可欠と判断し、
前回予想(平成20 年7月10 日付 平成20 年11 月期中間決算短信)より2500円減額し、1株当たり1000 円とすることといたしました。

http://www.toseicorp.co.jp/newsrelease/documents/080930_H20-11-3.pdf (p、4より抜粋)


(会計方針の変更)
「棚卸資産の評価に関する会計基準」(企業会計基準第9号 平成18年7月5日)が平成20年3月31日以前に開始する連結会計年度に係る
連結財務諸表から適用できることになったことに伴い、
当連結会計年度から同会計基準を(敢えて前倒しして早期)適用しております。
これにより、営業利益、経常利益及び

税金等調整前当期純利益は58億2979万3000円それぞれ減少しております。

 なお、セグメント情報に与える影響は、当該箇所に記載しております。
また、当該会計方針の変更が当下半期に行われたのは、棚卸資産の評価に関する会計基準に係る受入準備が当下半期に整ったことによります。
↑(p、24より抜粋)
http://www.toseicorp.co.jp/documents/090113_H20-11-4.pdf


※注、【 棚卸資産の評価に関する基準 】は2008年4月1日以降開始の事業年度から(遅かれ早かれ強制的に2009年3月期決算企業発表企業から順に適用される)強制適用のポンニチ國の「 御触れ 」バウ。

 これにより【 通常の販売目的で保有する棚卸資産 】の評価に関しては、【 取得原価 】と【 時価 】を比較してどちらか低い方の価格を【 簿価 】とする方法(【 低価法 】)に強制的に変更させられざるを得ないバウよ。

 つまるところ、【 棚卸資産の評価に関する基準 】では【 通常の販売目的で保有する棚卸資産 】については、【 取得原価 】と【 正味売却価額 】(時価-見積原価・販売直接費)を比較してどちらか低い方の価格を【 簿価 】としなければならない
バウ。

  要するに、これまで、不動産が仕入れた時の値段よりも物凄く著しく値段が低下した例外以外は、いくら仕入れ値よりも値下がりしようが、仕入れ価格のままで簿価にそれまでは計上できていたもの(取得原価を簿価とする【 原価法 】)が、今後はできなくなり、その結果、ウルトラCの損失の先延ばしができなくなったということバウ。

 しかし、この【 低価法 】が、否応なしに【8923】トーセイに適用
されるのは、2009年11月決算からである。
 にもかかわらず、2008年度11決算中にわざわざ前倒ししてまで早期
適用を速めたのは、【低価法】適用による58億余もの評価損ばう。今09期に持ち越してかかる評価損(時限爆弾)を計上すれば、屈辱的な大赤字はもはや、避けられないバウ。
 そうすればここの株価は下落しようから、株主(投資家)に迷惑がかかるし、赤字を前面に押し出すような事になれば、従業員の士気も低下する、
赤字企業というレッテルを貼られて、下手をすれば、お金が借りにくい状況にもなりかねない。

 そこで、低価法を前倒しして適用させ、58億余の評価損を、08年中間までの約70億超の最高益の儲けにぶつけて相殺させるに至ったバウ。

 しかし、本当のところは、利益をたくさん出せば、増配の格好の理屈付け
となるので、わざと、大減配をしたいがため、低価法を早期適用した感があるばう。

 実際に、トーセイが当初予定されていた配当の3500円支払うよりも、
1000円の支払いをするほうが、約9~10億の節減になるばう。

浮いた配当金は、適宜、有利子負債の一部返済に有効利用されたばうなぁ
ばう、ばう~~~

 それから、今期(から)の中間および期末の利益予想が、以前と比べて、(以前も結構堅めの予想だったバウが・・・)ものすごく石橋を叩いて渡るほど慎重になったのは、仕入が命の低価法に変更(強制)になったためバウ。

 つまり、不動産の仕入れ値よりも、正味売却価額(時価-見積原価・販売直接費)が減価しただけで、決算の都度、損失計上しなければならない可能性が否応なしにこれからは付いてまわるので、その結果として仕入れがより利益を重視した場合は、制限されてしまうため、これまでの大胆な決算予測がしにくくなったということばうなぁ。

 逆に言えば、これまでは、損失が先送りし放題?の旧来の評価方法(取得原価を簿価とする【 原価法 】)でやってきたため、ここを問わず特に不動産関連銘柄はいくらでも右肩上がりの決算や、外れる事は絶対?ありえない会社側による決算予想と、必ずそれを上回る上方修正を繰り返して、去る~07年(~08年)の(特に新興)不動産株高を演出してこれたのかも知れないばうねぇ~~~

ばう、ばう~~~

 まとめれば、ここの会社は、今期の赤字を戦略的に未然に葬って、さらには、わざと昨年決算を減益させ、その結果、配当を理路整然に減益を盾に減配して株主様(投資家様)に一時的に泣いて頂き、浮いた約10億円弱?で有利子負債の一部を圧縮。財務耐久力をば高めて市場信用度を回復せしめ、
株価反転を促すことに一石を投じ、結果的には株主(投資家さん)がたを助けるに成功した優れた会社さんばう。

 これがもし、(実際に他にある・あったと思われる)アホな会社だったら、前期決算は見栄を張って最高益を更新する事のみに固執し、その最高益に応じた応分のたくさんの配当を出し、株主さん方を浮かれさせたところで、今期は打って変って闇討ち的に?大赤字を出して、株価は底ばい、株主さんは、大損失を出して市場からバイバイ!

という構図になっていた可能性が高い。

それを思えば、ええ会社さんだと言わざるを得ないばうなぁ。







2件のコメントがあります
ばう
≪参考≫
↓平成18 年7 月5 日の御触れ

http://www.strategy-sc.com/group/pdf/tanaoroshi.pdf

【抜粋】
販売用不動産等
32. 論点整理に関して寄せられたコメントの中には、販売用不動産や開発事業等支出金に関
して、棚卸資産の範囲に含まれることに異論はないものの、その価格の測定に幅がある点
や客観性を欠くという理由をもって、収益性の低下に基づく簿価切下げの対象から除外す
ることを求める意見があった。この点については、これまでも強制評価減の適用に際し、
販売用不動産等の時価や評価損の金額の算定が行われていることから、対象から除外する
理由としては乏しいと判断した。


・・・この御触れの2006年当時は、まだまだ不動産関連業界はいけいけどんどんだったバウから、結局最近のやうな【収益性の低下に基づく簿価切下げ】という重苦による不動産関連会社の悲惨なる惨状を、御触れを作った方々は思うだにもしなかったと思われるばうなぁ。
 やはり、現状、この御触れに関して、販売用不動産等を対象から除外するべきだったと、激怒している方も多いと思うバウ。

 不動産業界はまだまだ厳しいという事が浮き彫りになりましたばうねぇ・・・
特に【平成18 年7 月5 日の御触れ】の効果が依然として絶大であることが確認できましたばう。
「棚卸資産の評価に関する会計基準」は、確かに御硬く考えれば大変理にかなった良いシステム
に他なりませんバウが、不動産関連銘柄へ投資する人達からすれば、株価の最大の上昇要因である当該企業の数字上の純利益の分母から(不動産の価値が上昇に転じない限り)生き血を吸い取る?ガンというより他無いですなぁ。

「悪法?も法なり」とはこういう事をいうもんかと、不謹慎ながらそう思ってしまうばかりです。南無。

ここ(トーセイ)は、まだ堅実なほうで、黒字確保確実であり、また手持ち賃貸物件も、今よりも好条件で売れるであろう来期まで売却せずに温存するという遅滞作戦を展開するという御方針
しかし、売却こそ最大の利益嵩上げ手段なので、当然下期は売却を抑えるため、利益は小銭(賃料)くらいしかない。

 ただし来期からは、今期仕入も再開されたため、利益(ここの株価の上昇)は期待できよう。

残念ながら、今期は、現在価格くらいが最大限?妥当な株価帯に後退(修正)を余儀なくされそうばう。

問題は、ここ以外の不動産関連銘柄、地球猛獣群としては、飯田産業あたりが前期末時にかなり大見栄をきった今期期末予測をしているので、どえらい下方修正をしないかが心配。

現に、飯田産業は、前々期末決算時点で、前期末の純利益会社側予想を30数億円としながらも、確か実際にフタをあけたところ、たった数億円の黒字でしかなかった記憶が?・・・・
詳しくは、飯田産業の過去2期分の期末時点の予測と実際期末の数字を比べてみればすぐに分かるばうよ。つまりは、飯田産業をはじめ他の2Q未発表不動産関連銘柄も、2Q決算(ほか)の急降下爆撃に警戒の要ありということばう・・・

 過度な期待で貧乏くじを引いてしまう環境が、「棚卸資産の評価に関する会計基準」の適用以降、不動産関連銘柄に背後霊のようについている。という教訓が今回のトーセイの2Qであった。そういう他、何とも申し上げられません。

・・・・
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