三井不、１１年３月期連結営業利益予想は前期比横ばいの１２１０億円、賃貸分野は営業減益見通し

　三井不動産は３０日引け後に１０年３月期決算を発表した。

　１１年３月期連結業績予想は、売上高が前期比４．０％増の１兆４４００億円、営業利益は同０．３％増の１２１０億円。賃貸分野が営業減益に転じる一方、分譲分野は営業増益になると計画している。賃貸分野では、新規稼働する「三井住友銀行本店ビル」「三井アウトレットパーク札幌北広島」などによる増収を見込む一方で、既存オフィスビルの空室増加や将来の建て替に向けたビルの稼働停止の影響が出ると想定。分譲分野では、住宅分譲での収益性低下が見込まれるものの、投資家向け分譲などが伸びると予想している。

　１０年３月期連結業績は、売上高が前期比２．４％減の１兆３８４８億６００万円、営業利益は同２９．７％減の１２０５億８５００万円となった。賃貸分野は同０．３％の営業増益、分譲分野は同７５．１％の営業減益となった。

　３０日の株価は反発。一時９０円高の１７７４円まで買われ、１月１９日の年初来高値１７０１円を更新。大引け値は６５円高の１７４９円。



［ 株式新聞速報ニュース／ＫＡＢＤＡＳ－ＥＸＰＲＥＳＳ ］

提供：モーニングスター社