2012年に投資家がもっとも注目した銘柄は――。日本経済新聞電子版での今年１年間（21日時点）の株価検索回数を集計したところ、みずほフィナンシャルグループが１位、トヨタ自動車が２位になった。銀行、電機、商社も上位に入った。福島第１原子力発電所の事故の影響で、11年の前回ランキングで１位だった東京電力は今回８位に低下した。


2012年株価アクセスランキング 順位 前年
順位 社名 12年株価
アクセス数
(ポイント)
1 2 みずほＦＧ 1000
2 3 トヨタ 895
3 7 ソニー 818
4 4 三菱ＵＦＪ 772
5 8 パナソニック 772
6 21 シャープ 750
7 10 野村 598
8 1 東電 582
9 6 東芝 579
10 5 日立 563

（注）集計期間は１月１日から12月21日まで
　集計対象は全国の証券取引所に上場する3745社。集計期間は2012年１月１日～12月21日。１位となった銘柄（みずほＦＧ）の年間検索回数を基準（1000ポイント）にして、ポイントが多い順に並べた。上位100社の検索回数の合計は全体の38％だった。

　みずほＦＧは株主数が３メガ銀行の中で最も多い（12年３月末時点）。三菱ＵＦＪフィナンシャル・グループは４位（前回４位）、三井住友フィナンシャルグループは15位（同11位）だった。

　民生用電機各社もそろって順位を上げた。ソニーは３位（同７位）、パナソニックは５位（同８位）、シャープも６位（同21位）に入った。各社とも13年３月期業績予想の大幅な下方修正を発表し、市場関係者に驚きをもたらした。さらに、最近の円安で業績の先行き改善期待が広がっていることも、株価検索の増加につながっているようだ。