前引け：市場関係者はクレディスイスの先物売り手口に関心が高い

　前引けの日経平均株価は122.61円安の10210.78円、TOPIXは12.02ポイント安の901.68ポイントで終了。東証一部の値上がり銘柄数は218、値下がり銘柄数は1320で全面安、出来高は概算で9億8211万株、売買代金は6269億円でした。

　NY株式市場は朝方堅調に推移しておりましたが、アナリストがウェルズ・ファーゴの投資判断を「売り」に引き下げたことで下落、東京市場は売り先行でのスタートとなりました。

　個別ではユニー<8270.T>が上昇、伊藤忠商事<8001.T>が出資するという報道を好感した買いが入り、業績上方修正を好感して東邦HD<8129.T>が値上がり率2位に上昇、一時は149円高の1463円まで上昇して年初来高値を更新しました。フジボウ<3104.T>は上方修正で連想で新型インフルエンザ関連のシキボウ<3109.T>、ダイワボウ<3107.T>も物色されています。

　東芝<6502.T>は好業績の観測記事で利食い優勢、ファーストリテイリング<9983.T>は前日の大幅高の反動安、スズケン<9987.T>は野村證券のレーティング格上げが材料視され、KDDI<9433.T>シティグループ証券が格下げしたことで売られています。

　市場関係者の間では、昨日の手口でクレディスイス証券とバークレイズ・キャピタル証券の買戻しで相場がしっかりしていましたが、本日は朝からクレディスイス証券が売りを出している観測で日経平均株価は100円を超える下落となっており、今週の安値10130円を割り込めば下値サポートラインが崩れるので下値模索に警戒との声が聞かれています。

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