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サンワテクノスのニュース
■業績の動向
1. 2021年3月期の業績概要
サンワテクノス<8137>の2021年3月期の連結業績は、売上高で前期比2.3%減の134,769百万円、営業利益で同16.5%増の2,152百万円、経常利益で同19.7%増の2,567百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同33.2%増の1,786百万円と減収ながらも各利益は3期ぶりの増益に転じ、会社計画に対しても上回って着地した。
コロナ禍の影響で製造業各社の工場の操業低下や設備投資を先送りする動きが見られ、第2四半期までFA・産業機器関連の電機品や電子部品の売上が低迷したほか、自動車電装品やアミューズメント業界向け電子部品の売上も大きく落ち込んだことが減収要因となった。ただ、第3四半期以降は中国を中心にFA・産業機器関連の売上が回復し、四半期ベースの売上高は増収に転じている。四半期別受注の動きを見ると、第4四半期は前年同期比23.2%増の43,643百万円と3年ぶりに400億円を超える水準まで回復している。同社では半導体不足の影響を懸念した前倒し的な発注も一部含まれていると見ているが、それを差し引いても足元の受注環境は良好のようだ。
減収にも関わらず増益となったのは、売上総利益率が前期比0.1ポイント改善したことに加えて、2020年4月以降にテレワーク体制を導入しオンラインツールの活用を積極的に進めたことで、販管費が前期比502百万円減少したことが要因となっている。海外出張費も含めた交通費が減少したほか、各種展示会の中止に伴い広告宣伝費などが減少した。売上総利益は前期比197百万円減少したが、これを分解すると売上高の減少による売上総利益の減少で333百万円、売上総利益率の改善による増加で134百万円となっている。また営業外収支で前期比120百万円の改善となったが、主に期末にかけて円安が進んだことによる為替差損益の改善が要因となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<NB>
1. 2021年3月期の業績概要
サンワテクノス<8137>の2021年3月期の連結業績は、売上高で前期比2.3%減の134,769百万円、営業利益で同16.5%増の2,152百万円、経常利益で同19.7%増の2,567百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同33.2%増の1,786百万円と減収ながらも各利益は3期ぶりの増益に転じ、会社計画に対しても上回って着地した。
コロナ禍の影響で製造業各社の工場の操業低下や設備投資を先送りする動きが見られ、第2四半期までFA・産業機器関連の電機品や電子部品の売上が低迷したほか、自動車電装品やアミューズメント業界向け電子部品の売上も大きく落ち込んだことが減収要因となった。ただ、第3四半期以降は中国を中心にFA・産業機器関連の売上が回復し、四半期ベースの売上高は増収に転じている。四半期別受注の動きを見ると、第4四半期は前年同期比23.2%増の43,643百万円と3年ぶりに400億円を超える水準まで回復している。同社では半導体不足の影響を懸念した前倒し的な発注も一部含まれていると見ているが、それを差し引いても足元の受注環境は良好のようだ。
減収にも関わらず増益となったのは、売上総利益率が前期比0.1ポイント改善したことに加えて、2020年4月以降にテレワーク体制を導入しオンラインツールの活用を積極的に進めたことで、販管費が前期比502百万円減少したことが要因となっている。海外出張費も含めた交通費が減少したほか、各種展示会の中止に伴い広告宣伝費などが減少した。売上総利益は前期比197百万円減少したが、これを分解すると売上高の減少による売上総利益の減少で333百万円、売上総利益率の改善による増加で134百万円となっている。また営業外収支で前期比120百万円の改善となったが、主に期末にかけて円安が進んだことによる為替差損益の改善が要因となっている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<NB>
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