エネクス、非開示だった今期税引き前は16％減益、未定だった配当は44円実施

　伊藤忠エネクス <8133> が5月15日午前(11:00)に業績・配当修正(国際会計基準=IFRS)を発表。非開示だった21年3月期の業績予想は連結税引き前利益が前期比16.4％減の167億円に減る見通しと発表した。

　同時に、従来未定としていた今期の上期配当を22円(前年同期は21円)実施するとし、従来未定としていた下期配当も22円実施する方針とした。年間配当は44円となる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2020年４月30日付にて、2020年３月期決算短信[IFRS](連結)を発表した時点におきましては、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による影響を合理的に算定することが困難なことから未定としておりましたが、その後、再度精査した結果、当社事業の一部への影響が想定される見通しがついたことから、現時点における最大限の考慮をした見直しを行うことといたしました。当社業績に与える影響としましては、経済活動の低迷による産業向け燃料の需要減少および外出自粛等によるガソリン需要の減少や自動車販売の減少により収益が減少することが見込まれるため、それらを連結業績予想に反映しております。このような状況下においても、家庭向け燃料や電力販売および物流向け燃料販売等においては堅調に推移することが見込まれるため、安定的な収益を確保してまいります。なお、今後の新型コロナウイルス感染症の情勢等により、計画の修正が必要な場合には速やかに公表いたします。

　（配当の方針）当社の配当方針は、継続的な安定配当および連結配当性向40％以上としております。上記のとおり、新型コロナウイルス感染症の業績への影響は一部あるものの、2020年度の年間配当につきましても安定配当の方針に則り、2019年度年間配当と同水準の44円を維持いたします。（中期経営計画『Moving2020 翔ける』の修正について）上記の連結業績予想公表に伴い、2019年４月26日に公表いたしました、2019年度～2020年度までの２ヵ年を対象とする中期経営計画『Moving2020 翔ける』を以下のとおり、修正いたします。 　　　　　　　　当社株主に帰属する　　　　　　　　ROE　　　　　　　　　　　配当性向　　　　　投資計画　　　　　　　　　　当期純利益　　　　　　　（株主資本当期純利益率）　　　　　　　　　　　　（２ヵ年合計）公表時計画（Ａ） 　 　125億円 　　　　　　　　9.0％以上 　　　　　　　　　　　40％以上　　　　600億円修正後計画（Ｂ） 　 　110億円　　　　　　　　　　　　―　　　　　　　　　　　　　40％以上　　　　430億円増減額（Ｂ－Ａ） 　 　▲15億円　　　　　　　　　　　　―　　　　　　　　　　　　　　±0％　　　　▲170億円