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川辺のニュース
*13:21JST 川辺 Research Memo(1):2024年3月期は修正予想を上回る大幅増益
■要約
川辺<8123>は服飾雑貨の製造卸売・小売を展開する老舗の専門商社である。「インターモード川辺」の名称で、ハンカチーフ、スカーフ・マフラー、タオル、雑貨等を販売する身の回り品事業、香水等を販売するフレグランス事業を展開している。2023年2月に創業100周年を迎えた。創業101年目のチャレンジとして、身の回り品とフレグランスを融合したコンセプトショップ「カラーレスカラーズ グリーン」を新たにスタートした。服飾雑貨売場全体の価値向上によって収益拡大につなげることを目指している。
1. 2024年3月期連結業績の概要
2024年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.1%増の13,068百万円、営業利益が同104.9%増の252百万円、経常利益が同73.0%増の355百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同114.4%増の266百万円となった。2024年2月に公表した修正予想を上回る大幅増益で着地した。暖冬の影響などがマイナス要因となったが、全体としては新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の影響が和らいで人流が回復したことに加え、訪日外国人旅行客(インバウンド)需要回復、販売価格改定、新たなブランドや自社企画商材の積極投入なども寄与した。
2. 2025年3月期の連結業績予想
2025年3月期の連結業績予想は売上高が前期比4.9%増の13,711百万円、営業利益が同1.0%増の255百万円、経常利益が同8.0%増の383百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.0%増の283百万円としている。人流回復やインバウンド需要増加、さらにフレグランス事業はイギリスの老舗フレグランスメゾン「CREED(クリード)」の販売効果により2ケタ成長を見込んでいる。このほか各種イベント・プロモーション実施、自社オリジナル企画商材強化、CRM強化、コンセプトショップ「カラーレスカラーズ グリーン」を新たに展開するなど、積極的な営業施策によって拡販を推進する。収益性向上を目指し、販売価格見直しも進めるが、業績は小幅な増収増益に留まる見込みとしている。同社によると、これは事業環境の不透明感や販管費の増加などを考慮しており、達成確度の高い保守的な予想と言える。
3. 成長戦略
同社は2023年6月に「中期経営計画2023 NEXT」(2024年3月期~2026年3月期)を策定した。同計画を「次の100年に向けた未来作りの一歩」と位置付け、定量目標値として最終年度の2026年3月期に売上高14,550百万円、経常利益300百万円、配当性向40%以上を掲げている。3ヶ年を3つのフェーズに分け、1年目は「再生フェーズ」として基本事業再生と人材育成、2年目は「展開フェーズ」としてオリジナル商品開発と新規販路開拓の強化、そして3年目は「結実フェーズ」として次の計画に向けた準備に取り組む方針としている。
■Key Points
・ハンカチーフ、スカーフ・マフラー、フレグランスなど服飾雑貨の老舗専門商社
・2024年3月期は修正予想を上回る大幅増益
・2025年3月期は小幅な増収増益を予想するも達成確度の高い保守的な印象
・中期経営計画を推進中。2026年3月期に売上高14,550百万円、経常利益300百万円を目標に掲げる
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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川辺<8123>は服飾雑貨の製造卸売・小売を展開する老舗の専門商社である。「インターモード川辺」の名称で、ハンカチーフ、スカーフ・マフラー、タオル、雑貨等を販売する身の回り品事業、香水等を販売するフレグランス事業を展開している。2023年2月に創業100周年を迎えた。創業101年目のチャレンジとして、身の回り品とフレグランスを融合したコンセプトショップ「カラーレスカラーズ グリーン」を新たにスタートした。服飾雑貨売場全体の価値向上によって収益拡大につなげることを目指している。
1. 2024年3月期連結業績の概要
2024年3月期の連結業績は、売上高が前期比4.1%増の13,068百万円、営業利益が同104.9%増の252百万円、経常利益が同73.0%増の355百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同114.4%増の266百万円となった。2024年2月に公表した修正予想を上回る大幅増益で着地した。暖冬の影響などがマイナス要因となったが、全体としては新型コロナウイルス感染症の拡大(以下、コロナ禍)の影響が和らいで人流が回復したことに加え、訪日外国人旅行客(インバウンド)需要回復、販売価格改定、新たなブランドや自社企画商材の積極投入なども寄与した。
2. 2025年3月期の連結業績予想
2025年3月期の連結業績予想は売上高が前期比4.9%増の13,711百万円、営業利益が同1.0%増の255百万円、経常利益が同8.0%増の383百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.0%増の283百万円としている。人流回復やインバウンド需要増加、さらにフレグランス事業はイギリスの老舗フレグランスメゾン「CREED(クリード)」の販売効果により2ケタ成長を見込んでいる。このほか各種イベント・プロモーション実施、自社オリジナル企画商材強化、CRM強化、コンセプトショップ「カラーレスカラーズ グリーン」を新たに展開するなど、積極的な営業施策によって拡販を推進する。収益性向上を目指し、販売価格見直しも進めるが、業績は小幅な増収増益に留まる見込みとしている。同社によると、これは事業環境の不透明感や販管費の増加などを考慮しており、達成確度の高い保守的な予想と言える。
3. 成長戦略
同社は2023年6月に「中期経営計画2023 NEXT」(2024年3月期~2026年3月期)を策定した。同計画を「次の100年に向けた未来作りの一歩」と位置付け、定量目標値として最終年度の2026年3月期に売上高14,550百万円、経常利益300百万円、配当性向40%以上を掲げている。3ヶ年を3つのフェーズに分け、1年目は「再生フェーズ」として基本事業再生と人材育成、2年目は「展開フェーズ」としてオリジナル商品開発と新規販路開拓の強化、そして3年目は「結実フェーズ」として次の計画に向けた準備に取り組む方針としている。
■Key Points
・ハンカチーフ、スカーフ・マフラー、フレグランスなど服飾雑貨の老舗専門商社
・2024年3月期は修正予想を上回る大幅増益
・2025年3月期は小幅な増収増益を予想するも達成確度の高い保守的な印象
・中期経営計画を推進中。2026年3月期に売上高14,550百万円、経常利益300百万円を目標に掲げる
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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