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デサントのニュース
■約2カ月ぶり21000円台回復も週末にかけ失速
前週の日経平均は上昇し昨年12月18日以来となる終値ベースでの21000円台を回復する場面があった。3連休明けとなった12日の日経平均は前日比531.04円高と3営業日ぶりに急反発をみた。NYダウは11日にかけて政府機関閉鎖への懸念や米中高官協議の再開を受けて様子見ムードが強く4日続落となったものの、為替市場で1ドル=110円台半ばまで円安が進んだことから先物主導で上げ幅を広げる展開となった。春節(旧正月)による連休明けの上海総合指数が堅調だったこともプラス材料として働いた。13日も日経平均は続伸し、朝方寄り付きで約2カ月ぶりに21000円台を回復した。米与野党が連邦政府の新予算案で基本合意し、政府機関の閉鎖回避への期待が広がったことなどからNYダウが5日ぶりに反発したことを東京市場も好感して、日経平均は21213.74円(前日比349.53円高)まで上昇する場面があった。しかし、14日の日経平均は伸び悩んで3日ぶりに小反落に転じた。トランプ大統領が米中交渉の期限延長に言及しNYダウは続伸したほか、1月の米消費者物価コア指数が市場予想を上振れたことを材料に為替相場で1ドル=111円を回復する円安場面があって買い先行で始まった。しかし、前日の21000円台回復による達成感もあって寄り付き後は買いの手が鈍って失速した。15日は、米国の12月小売売上高が9年ぶりの大幅減少となったほか、トランプ米大統領がメキシコ国境の壁建設のため非常事態宣言に踏み切る方針と伝わりNYダウが3日ぶりに反落、東京市場でも売りが先行し、日経平均は21000円を割り込んだ。
■米中貿易問題にらみ地固めへ
今週の日経平均は21000円を挟んだ地固めの展開となりそうだ。1ドル=110円への円安とNYダウの切り返しをきっかけとして、日経平均は前週に21000円を回復した。しかし、日米ともに企業の決算発表シーズンを終えて全般的に手掛かり材料に欠けてきており、一段の上値追いに向かう材料とエネルギーが乏しいとみられる。引き続き、為替相場や米中の株価動向に影響を受けやすい展開となることが予想される。12月小売売上高が9年ぶりの大幅減少となったことで、米国経済の減速懸念が再燃する中、米2月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数や米1月CB景気先行総合指数など21日に集中する米国の経済指標には警戒感が台頭しやすくなろう。一方、3月1日の対中関税引き上げ期限の延期も報道される中、米中貿易問題はカウントダウンのタイミングに入り、市場は一段と神経質になるとみられる。前週末に今週も米国で米中通商協議が継続されることはサプライズとなったが、引き続き出てくる報道に一喜一憂する展開が続こう。
■テクニカルは上昇トレンド維持
テクニカル的に日経平均は、上昇に転じている5日移動平均線と25日移動平均線上で推移している。13日、14日と取引時間中では下降中の75日移動平均線を一時上回る場面もあったが、終値では抜け切れずに、その後週末にかけて失速した。目先は75日線(21163.83円)が上値を抑える形となっている。ただ、2月8日以来となる日銀の上場投資信託(ETF)買い入れも実施され15日の急落場面では、日経平均は終値ベースで5日移動平均線(20876.44円)を上回って引けており、上昇トレンドの継続を示している。さらに、昨年12月調査の日銀短観における国内の大企業製造業の想定レート1ドル=109.41円よりも円安水準にある現状の為替相場も、相場の下支え要因として働くことになる。物色的には、2月末と3月末を控えて、配当を始めとする各種権利取り確保の買いから、下値では買い需要も高まりやすいだろう。高配当利回りの銘柄には関心が向かいやすくなる。このほか、2月以降にネットイヤー<3622>、デサント<8114>、カブドットコム証券<8703>、ユーシン<6985>など株式公開買付けの発表が相次いでいることも注目すべき動きだ。
■1月貿易収支、FOMC議事録、米1月CB景気先行総合指数
今週の主な国内経済関連スケジュールは、18日に12月機械受注、19日に1月首都圏新規マンション発売、20日に1月貿易収支、1月コンビニエンスストア売上高、1月訪日外客数、21日に12月全産業活動指数、22日に1月消費者物価指数、今年最初のIPOとなる識学<7049>のマザーズ上場が予定されている。一方、米国を含む海外経済関連スケジュールでは、18日に米ワシントン誕生記念日で休場、20日は1月29日・30日開催のFOMC議事録、21日は米2月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米12月耐久財受注、22日は1月ユーロ圏の消費者物価指数がそれぞれ予定されている。このほか、国内外で予定されているイベント・トピックスとしては、20日は東京都議会定例会開会、22日は惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」に着陸予定、24日はEU・アラブ連盟首脳会議(25日まで、エジプト)、天皇陛下在位30年記念式典がある。
<FA>
前週の日経平均は上昇し昨年12月18日以来となる終値ベースでの21000円台を回復する場面があった。3連休明けとなった12日の日経平均は前日比531.04円高と3営業日ぶりに急反発をみた。NYダウは11日にかけて政府機関閉鎖への懸念や米中高官協議の再開を受けて様子見ムードが強く4日続落となったものの、為替市場で1ドル=110円台半ばまで円安が進んだことから先物主導で上げ幅を広げる展開となった。春節(旧正月)による連休明けの上海総合指数が堅調だったこともプラス材料として働いた。13日も日経平均は続伸し、朝方寄り付きで約2カ月ぶりに21000円台を回復した。米与野党が連邦政府の新予算案で基本合意し、政府機関の閉鎖回避への期待が広がったことなどからNYダウが5日ぶりに反発したことを東京市場も好感して、日経平均は21213.74円(前日比349.53円高)まで上昇する場面があった。しかし、14日の日経平均は伸び悩んで3日ぶりに小反落に転じた。トランプ大統領が米中交渉の期限延長に言及しNYダウは続伸したほか、1月の米消費者物価コア指数が市場予想を上振れたことを材料に為替相場で1ドル=111円を回復する円安場面があって買い先行で始まった。しかし、前日の21000円台回復による達成感もあって寄り付き後は買いの手が鈍って失速した。15日は、米国の12月小売売上高が9年ぶりの大幅減少となったほか、トランプ米大統領がメキシコ国境の壁建設のため非常事態宣言に踏み切る方針と伝わりNYダウが3日ぶりに反落、東京市場でも売りが先行し、日経平均は21000円を割り込んだ。
■米中貿易問題にらみ地固めへ
今週の日経平均は21000円を挟んだ地固めの展開となりそうだ。1ドル=110円への円安とNYダウの切り返しをきっかけとして、日経平均は前週に21000円を回復した。しかし、日米ともに企業の決算発表シーズンを終えて全般的に手掛かり材料に欠けてきており、一段の上値追いに向かう材料とエネルギーが乏しいとみられる。引き続き、為替相場や米中の株価動向に影響を受けやすい展開となることが予想される。12月小売売上高が9年ぶりの大幅減少となったことで、米国経済の減速懸念が再燃する中、米2月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数や米1月CB景気先行総合指数など21日に集中する米国の経済指標には警戒感が台頭しやすくなろう。一方、3月1日の対中関税引き上げ期限の延期も報道される中、米中貿易問題はカウントダウンのタイミングに入り、市場は一段と神経質になるとみられる。前週末に今週も米国で米中通商協議が継続されることはサプライズとなったが、引き続き出てくる報道に一喜一憂する展開が続こう。
■テクニカルは上昇トレンド維持
テクニカル的に日経平均は、上昇に転じている5日移動平均線と25日移動平均線上で推移している。13日、14日と取引時間中では下降中の75日移動平均線を一時上回る場面もあったが、終値では抜け切れずに、その後週末にかけて失速した。目先は75日線(21163.83円)が上値を抑える形となっている。ただ、2月8日以来となる日銀の上場投資信託(ETF)買い入れも実施され15日の急落場面では、日経平均は終値ベースで5日移動平均線(20876.44円)を上回って引けており、上昇トレンドの継続を示している。さらに、昨年12月調査の日銀短観における国内の大企業製造業の想定レート1ドル=109.41円よりも円安水準にある現状の為替相場も、相場の下支え要因として働くことになる。物色的には、2月末と3月末を控えて、配当を始めとする各種権利取り確保の買いから、下値では買い需要も高まりやすいだろう。高配当利回りの銘柄には関心が向かいやすくなる。このほか、2月以降にネットイヤー<3622>、デサント<8114>、カブドットコム証券<8703>、ユーシン<6985>など株式公開買付けの発表が相次いでいることも注目すべき動きだ。
■1月貿易収支、FOMC議事録、米1月CB景気先行総合指数
今週の主な国内経済関連スケジュールは、18日に12月機械受注、19日に1月首都圏新規マンション発売、20日に1月貿易収支、1月コンビニエンスストア売上高、1月訪日外客数、21日に12月全産業活動指数、22日に1月消費者物価指数、今年最初のIPOとなる識学<7049>のマザーズ上場が予定されている。一方、米国を含む海外経済関連スケジュールでは、18日に米ワシントン誕生記念日で休場、20日は1月29日・30日開催のFOMC議事録、21日は米2月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数、米12月耐久財受注、22日は1月ユーロ圏の消費者物価指数がそれぞれ予定されている。このほか、国内外で予定されているイベント・トピックスとしては、20日は東京都議会定例会開会、22日は惑星探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」に着陸予定、24日はEU・アラブ連盟首脳会議(25日まで、エジプト)、天皇陛下在位30年記念式典がある。
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