丸紅＝2012年3月期の連結純利益は前期比24．5％増の1700億円を見込む。資源関連のほか、食料など非資源関連の収益も伸ばし、08年3月期（1472億円）を上回る過去最高益の更新を目指す。年間配当は3円増の15円を計画する。　
　部門別の純利益は、金属が資源価格の上昇で590億円（前期337億円）と大幅増を見込むほか、食料も穀物取引の増加で190億円（同152億円）を計画。紙パルプや化学品、ライフスタイルなどの部門も増益を見込んでおり、資源分野に依存し過ぎず、「資源と非資源の良好なバランスを保っていく」（朝田照男社長）。
　想定レートは、外国為替が1ドル＝85円、銅が1トン＝8800ドル、原油が1バレル＝85ドル。原油価格が1ドル上昇すれば4億円の増益、銅価格が100ドル上昇すれば6億円の増益となるという。
　11年3月期の純利益は43．3％増の1365億4100万円。新規投融資は13年3月期までの3年間で7500億円行う計画を打ち出しているが、1600億円にとどまった。ただ、1900億円分の投融資が新たに決まっており、計画は順調という。（了）

丸紅、12年3月期連結純利益予想24．5％増　1700億円

丸紅3月期連結決算（米国会計基準）
（2010年4月1日～2011年3月31日）　　　　　　　5月6日発表
　　　　　　　　　　　　　2011年3月期　　　　2012年3月期予想
売上高　　　　　9兆0204億6800万円10兆0000億0000万円
　　　　　　　　　　　　　　（13．3％増）　　　　　　（10．9％増）
営業利益　　　　　　1457億7400万円　　　1700億0000万円
　　　　　　　　　　　　　　（22．6％増）　　　　　　（16．6％増）
税引前当期純利益　　2072億1700万円　　　2550億0000万円
　　　　　　　　　　　　　　（24．5％増）　　　　　　（23．1％増）
純利益　　　　　　　1365億4100万円　　　1700億0000万円
　　　　　　　　　　　　　　（43．3％増）　　　　　　（24．5％増）

　　　　　　　　　　　　　　　　　（－－－）
1株当たり利益　　　　　　　　78円63銭　　　　　　　　97円90銭
　　　　　　　　　　　　　　（54円89銭）
希薄化後1株利益

配当第2四半期　　　　　5円50銭　　　　　（3円50銭）　　　　　7円50銭
　　期末　　　　　　　　6円50銭　　　　　（5円00銭）　　　　　7円50銭
　　合計　　　　　　　12円00銭　　　　　（8円50銭）　　　　15円00銭
（　）内は前期比増減または前期実績、　▲　は赤字 .