◇任天堂の４―６月期、純利益34％増　「Ｗｉｉ」好調
　任天堂が30日発表した2008年４―６月期の連結決算は、純利益が前年同期比34％増の1072億円だった。北米と欧州を中心とした海外で据え置き型ゲーム機「Ｗｉｉ」、携帯型の「ニンテンドーＤＳ」の好調が続いた。為替レートが想定より円安だったことも利益を押し上げた。2009年３月期通期の連結業績見通しは変更しなかった。
　売上高は24％増の4233億円、営業利益は32％増の1191億円だった。全世界でのＷｉｉ本体の販売台数は51％増の517万台、ＤＳ本体は微減の694万台だった。ソフトはＷｉｉ用が2.5倍の4041万本、ＤＳ用が７％増の3659万本を売り上げた。日本ではＤＳが普及の一巡で本体、ソフトともに販売数が減少。Ｗｉｉもソフトは伸びたものの、本体は振るわなかった。半面、欧米で「マリオカートＷｉｉ」や「ＷｉｉＦｉｔ」など新発売のソフトがヒットし、Ｗｉｉ本体の普及も後押しする形となった。
　経常利益は35％増の1768億円だった。６月末の為替レートが対米ドル、対ユーロともに想定より円安だったことから478億円の為替差益が発生した。