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相場展望と今週の注目銘柄はこれだ!

著者:出島 昇
投稿:2021/02/12 17:32

<4202> ダイセル

 四季報より 業種:化学。

【特色】セルロース事業のたばこフィルター用トウが柱。合成樹脂、有機合成、エアバッグ用部品等も

【減益幅縮小】エアバッグ用ガス発生装置や樹脂コンパウンドなど自動車用途が大幅減。酢酸セルロースも低迷。が、自動車・民生向け中心に原価低減、固定費等削減が計画比41億円増と想定超で進捗。特損減。22年3月期は半導体向け堅調、自動車復調で増益。

【見直し】火薬など防衛事業の撤退決定。自動車用途生産拠点も再編着手。21年2月に中計刷新、高機能プラ子会社活用前面に。

2021年2月3日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-5.5%の280.00億円、経常利益-7.2%の295.00億円と4期連続の減収・減益の見通し。

2015年11月9日の1922円をピークにして、2016年7月8日の982円まで下げ、ここから上昇トレンド(A)を形成し、2017年7月14日の1480円を高値にして、2018年3月26日の1094円まで下げて、上昇トレンド(A)と平行に上昇トレンド(B)を形成し、この中で2018年10月4日の1415円の高値をつけ、その後、上昇トレンド(B)を下に切って12月26日の1058円、2019年2月8日の1046円と2点底をつけて、4月5日に1279円まで反発しました。そして、ここから急落となって2019年8月26日の771円まで下げて、すぐに11月13日の1153円まで反発するものの、コロナ相場に巻き込まれて再下落となり、2020年2月の急落相場でつれ安し、3月17日に677円で底打ちとなりました。ここを安値に5月27日の1010円まで反発し、三角保ち合い(C)を形成し、煮詰まって12月8日の702円を安値に上放れとなりました。2021年の2月4日に895円まで上昇し、押し目形成となっています。
 

 

<7955> クリナップ

 四季報より 業種:その他製品。

【特色】システムキッチン3位。好採算の市販ルートで存在感。生産はいわき集中改め岡山と2極体制へ

【減益幅縮小】主力のシステムキッチン縮小。システムバスルーム、洗面化粧台も減。ただ新築向けが想定ほど落ち込まず。テレビCM費も減る。前号より営業減益幅縮小。22年3月期はシステムキッチンが底入れ。

【Web】オンラインショールームをオープン。Webセミナーも開催。中国・台湾などアジアの販売代理店との連携を強化。賃貸住宅向けコンパクトキッチンを改良。

2021年2月4日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-72.0%の7.00億円、経常利益-68.6%の8.00億円の減収・減益の見通し。

2016年12月13日に1002円の高値をつけ、2017年4月17日の780円まで下げて反発し、2018年1月24日の928円を戻り高値として、下降トレンド(A)を形成しています。この中で2019年5月24日の497円、8月26日の501円といったん2点底をつけて、2019年の12月10日に810円まで戻したところで、コロナ相場の巻き込まれ、急落局面で2020年3月17日に410円で底打ちとなりました。その後、3月27日に595円まで自律反発したあと、下値を切り上げる直角三角形の保ち合い(B)となって、この中で7月22日に582円の高値をつけて下放れとなり、短期の下降トレンド(C)へ転換しました。この中で11月6日の436円まで下げて反発し、今年の2月1日の447円を安値に2月5日に510円で買転換となっています。
 

 

<2674> ハードオフコーポレーション

 四季報より 業種:小売業。

【特色】総合リユース業。PC、音響、家電、衣料、家具、カー用品、酒類などの店舗を直営やFCで展開

【一転増益】下期に持分会社(前期売上32億円)子会社化。既存店はアパレル苦戦続くもPC・家電がEC向け急増、中古本も客単価増。粗利益率も第1四半期底に向上。22年3月期は持分会社の子会社化通期寄与。

【新業態】新潟・竹尾にアウトドア・スポーツ専門店20年10月出店、立ち上がり順調で多店舗化、FC化視野。ECは掲載商品拡充の効果大、月次売上で前年比倍増ペースに。

2021年2月4日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益+20.3%の10.00億円、経常利益+13.4%の11.00億円の増収・増益の見通し。

2011年3月15日の331円を安値とする長期上昇トレンドの中で、2016年2月8日の1770円でピークをつけ、下降トレンド(A)へ転換しました。この中で8月26日の1001円、11月9日の989円、4月18日の1011円と3底をつけて反発し、2018年1月12日に1288円まで戻したところで戻り天井となって再下落し、2019年6月28日の671円まで下げました。ここから12月9日の833円まで自律反発して反落し、その後、コロナ相場に巻き込まれ2020年3月13日の597円で底打ちとなって三角保ち合いに移行しました。この煮詰まったところで11月2日の641円を安値に上放れし、今年の2月4日に805円まで戻したあと押し目形成となっています。
 

 

<3666> テクノスジャパン

 四季報より 業種:情報・通信業。

【特色】SAP中心にERP導入を支援するITコンサル。顧客管理システム(CRM)が第2の柱に

【復 調】上期順調だったERPは企業の慎重姿勢受け後半は伸びがやや鈍る。だが20年初の買収効果も出てCRMが拡大。前期の不採算案件消える。22年3月期はERP着実。CRMが成長。新分野投資こなす。

【CBP】独自プラットフォームのCBPはグループ内で活用し品質磨く、当面は先行投資段階。電子タグはCBP上でERPと連携の実証実験、物流効率化へ寄与狙う。

2021年1月29日発表。2021年3月期本決算予想は、+219.1%の9.00億円、経常利益+199.7%の9.20億円の増収・増益の見通し。

2016年11月28日の1396円(分割前2792円)を高値とする下降トレンド(A)の中で、2018年2月14日の854円まで下げてもみあいとなり、10月3日の1087円まで戻したあと、急角度の下降トレンド(B)へ移行しました。この下降トレンド(B)の中で、2020年に入ってからのコロナ相場に巻き込まれ2020年2月には急落局面もあって3月13日に268円で底打ちとなりました。ここから短期の上昇トレンド(C)へ転換し、この中で9月23日の1010円、10月12日の967円と2点天井をつけて反落となりました。この反落で12月28日の639円、今年の2月1日の635円と2点底つけて反発に転じて2月10日に734円で買転換となっています。
 

 

<3401> 帝人

 四季報より 業種:繊維製品。

【特色】合成繊維の大手。炭素繊維は世界2強の一角。医薬や在宅医療機器、樹脂、電子材料なども展開

【上振れ】主力のヘルスケアは薬価改定響き軟調。炭素繊維は航空機用厳しく赤字化。ただアラミドや複合成形材料は柱の自動車向け前半苦戦で後退でも回復は順調。繊維は医療用特需が想定超える。前号比減益幅縮小。22年3月期は自動車関連回復進む。

【販路開拓】仏サフラン社と次世代航空機向けに高機能複合材の供給契約を締結。半導体メモリー開発のフローディアに出資。

2021年2月8日発表。2021年3月期本決算予想は、前年同期比で営業利益-2.1%の550.00億円、経常利益-2.5%の530.00億円と3期連続の減収・減益の見通し

2016年6月24日の1645円(併合前329円)を安値とする上昇トレンド(A)の中で、2018年1月9日の2603円まで上昇し、ここをピークに下降トレンド(B)へ転換しました。この中で12月25日の1652円まで下げて、いったん反発に転じ、2019年10月29日の2211円まで反発したところで、コロナ相場に巻き込まれ2020年2月の急落局面で大幅下落となり、3月13日の1426円で当面の底打ちとなりました。ここから3月30日の1903円まで自律反発したあとは、1426円を安値、1903円を高値とする三角保ち合いに移行し、上放れとなって今年の2月8日に2076円まで上昇しました。2000円手前で三角保ち合いとなり、2月9日に1902円で売転換となって下値を探る展開となってきています。
 

 

配信元: みんかぶ株式コラム
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