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コマニーのニュース
■コマニー <7945> 1,494円 (+300円、+25.1%) ストップ高
コマニー <7945> [東証S]がストップ高。10日の取引終了後、MBOの一環として塚本幹雄会長や塚本健太社長、塚本直之常務が出資するコマツコーサンが同社株に対してTOBを実施すると発表しており、TOB価格2100円へサヤ寄せする格好となった。株式を非公開化することで機動的かつ柔軟な意思決定を可能とする経営体制を構築し、事業構造改革の実行やソリューション事業の拡大などを進めるのが狙い。買付予定数は821万3237株(下限516万7700株、上限設定なし)で、買付期間は5月11日から6月21日まで。TOB成立後、コマニーは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所は同社株式を5月10日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
■レノバ <9519> 1,867円 (+351円、+23.2%)
東証プライムの上昇率トップ。レノバ <9519> [東証P]が急反騰、一時25%超の上昇で1900円まで水準を切り上げた。10日取引終了後に発表した22年3月期の営業利益は前の期比81%減の8億7400万円と大きく落ち込んだが、これは株価には事前に織り込みが進んでいた。そして、続く23年3月期の同利益は前期比約10倍となる87億円を見込んでおり、これがポジティブサプライズとなった。洋上風力発電の公募に外れたことで前期は投資損失が発生したが、今期はそれがなくなり業績回復色を鮮明とする。株式需給面では日証金で売り長となるなど空売りの対象ともなっていたことで、株価には目先筋のショートカバーによる浮揚力も働いたようだ。
■サコス <9641> 432円 (+80円、+22.7%) ストップ高
サコス <9641> [東証S]がストップ高。親会社である西尾レントオール <9699> [東証P]が10日の取引終了後、同社の完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格の432円へサヤ寄せする格好となった。西尾レントは現在、サコス株式の86.13%を所有しているが、完全子会社化により一体経営を行うことで、レンタル事業に関する経営資源の相互活用や情報共有を通じた投資戦略の一元化を図るほか、グループ経営効率の最適化などを図るという。買付予定数は578万9278株(下限・上限設定なし)で、買付期間は5月11日から6月21日まで。なおTOB成立後、サコスは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は5月10日付でサコス株式を監理銘柄(確認中)に指定している。
■邦チタ <5727> 1,645円 (+292円、+21.6%) 一時ストップ高
東証プライムの上昇率3位。東邦チタニウム <5727> [東証P]が3日ぶりに急反騰。一時、前日比300円(22.2%)高の1653円に買われた。10日の取引終了後に発表した22年3月期連結決算で、営業利益が52億2800万円(前の期比66.8%増)と従来予想の50億円を上回って着地したことに加えて、23年3月期も同82億円(前期比56.8%増)と大幅増益を見込むことが好感された。今期は売上高810億円(同45.9%増)を見込む。航空機向けを中心にスポンジチタン輸出量が回復に向かっていることが牽引役となり、触媒事業や化学品事業も前期に続いて好調を見込む。なお、年間配当は前期比7円増の22円を予定している。
■デクセリ <4980> 3,320円 (+502円、+17.8%) ストップ高
東証プライムの上昇率5位。デクセリアルズ <4980> [東証P]がストップ高の3320円に買われた。10日の取引終了後に発表した23年3月期連結業績予想で、売上高1100億円(前期比14.9%増)、営業利益310億円(同16.4%増)、純利益200億円(同20.0%増)と2ケタ営業増益を見込み、年間配当予想を前期比5円増の65円を予定していることが好感された。今期は、ハイエンド製品の比率が拡大するスマートフォン向けの異方性導電膜や精密接合用樹脂、自動車向けの反射防止フィルムや光学弾性樹脂の販売拡大に注力。また、表面実装型ヒューズでは生産能力の増強で電動バイクや電動工具など大電流向けの需要拡大に対応し増収増益を達成する見通しだ。なお、22年3月期決算は、売上高957億1200万円(前の期比45.4%増)、営業利益266億4200万円(同2.4倍)、純利益166億6900万円(同3.1倍)だった。同時に、上限を180万株(発行済み株数の2.86%)、または50億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視された。取得期間は22年6月1日から23年3月31日までとしている。
■フィールズ <2767> 1,006円 (+150円、+17.5%) ストップ高
東証プライムの上昇率6位。フィールズ <2767> [東証P]がストップ高。パチンコやパチスロなど遊技機の販売や企画開発を手掛けるが、円谷プロダクションのウルトラマンブランドの価値向上を背景に、マーチャンダイジングがアジア地域で顕著に伸びており業績を押し上げている。10日取引終了後に発表した22年3月期決算は営業損益が34億4400万円の黒字(前の期は22億4100万円の赤字)と急改善、更に23年3月期は前期比16%増の40億円予想と2ケタ成長を見込んでおり、これを材料視する形で投資資金が流れ込んだ。
■メンバーズ <2130> 3,310円 (+437円、+15.2%)
東証プライムの上昇率8位。メンバーズ <2130> [東証P]が3日ぶりに急反騰。10日の取引終了後、22年3月期の連結最終利益は前の期比56.7%増の14億円に拡大し、従来予想の10.6億円を上回って着地したと発表。23年3月期も前期比12.0%増の15.7億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが好感されたようだ。同時に、前期の年間配当を23.5円→25円(前の期は17.5円)に増額し、今期も前期比5円増の30円に増配する方針としている。
■オークネット <3964> 1,684円 (+217円、+14.8%)
東証プライムの上昇率9位。オークネット <3964> [東証P]が3日ぶりに急反騰。10日の取引終了後、22年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比8.2%増の21.8億円に伸び、通期計画の61.5億円に対する進捗率は35.5%となったと発表。5年平均の33.6%とほぼ同水準だったが、直近3ヵ月の実績である1-3月期(1Q)の売上営業利益率は前年同期の19.5%→20.4%に上昇しており、好感されたようだ。
■横河電 <6841> 2,264円 (+257円、+12.8%)
横河電機 <6841> [東証P]が3日ぶりに急反騰。300円を超える上昇で2300円台まで上値を伸ばし、3月25日につけた高値2220円を上抜き年初来高値に買われた。10日取引終了後に発表した22年3月期決算は最終利益が前の期比11%増の212億8200万円と好調だった。コロナ禍でも主力の制御機器などが旺盛な海外のプラント設備需要を取り込み、為替の円安メリットも反映された。23年3月期は中東やアフリカでの大口案件の需要獲得を背景に一段と収益を伸ばし、最終利益は前期比18%増の250億円と連続2ケタ増益を見込んでいる。これを手掛かり材料に買いを呼び込んだ。
■丸和運機関 <9090> 1,690円 (+191円、+12.7%)
丸和運輸機関 <9090> [東証P]が3日ぶりに急反騰。10日取引終了後、22年3月期の連結経常利益は前の期比10.6%増の91.3億円になり、23年3月期も前期比26.1%増の115億円に伸びを見込み、8期連続で過去最高益を更新する見通しとなったと発表。13期連続増収、9期連続増益になり、これが好感されたようだ。
■オプテクスG <6914> 1,833円 (+200円、+12.3%)
オプテックスグループ <6914> [東証P]が5日ぶりに急反騰。10日の取引終了後に発表した第1四半期(1-3月)連結決算が、売上高139億100万円(前年同期比26.7%増)、営業利益21億2000万円(同59.8%増)、純利益17億4300万円(同64.8%増)と大幅増益となったことが好感された。既存各事業が好調に推移したことに加えて、21年11月に連結子会社化したミツテックも寄与した。また、販管費の低減を図ったことも利益を押し上げた。なお、22年12月期通期業績予想は、売上高530億円(前期比15.6%増)、営業利益60億円(同29.6%増)、純利益46億円(同22.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■日本通信 <9424> 194円 (+21円、+12.1%)
日本通信 <9424> [東証P]が続急騰。同社は10日取引終了後に、22年3月期通期の連結決算を発表し、営業損益が2億7900万円の黒字(前の期は2億4800万円の赤字)で着地したことが買い安心感につながったようだ。売上高は前の期比32.5%増の46億3400万円となった。20年7月から提供を開始した通話定額または準定額を備えた携帯通信サービスが安定的に伸長したことが寄与した。なお、23年3月期通期の連結業績予想については非開示としている。
■メイコー <6787> 3,745円 (+380円、+11.3%)
メイコー <6787> [東証P]が急反騰。10日取引終了後、22年3月期の連結経常利益は前の期比2.5倍の142億円に急拡大し、従来予想の110億円を上回って着地したと発表。23年3月期も前期比1.4%増の145億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。3期連続増収、増益になる。
■USS <4732> 2,414円 (+226円、+10.3%)
ユー・エス・エス <4732> [東証P]が7日続急騰。同社は10日取引終了後に、23年3月期通期の連結業績予想を公表。営業利益の見通しを前期比3.7%増の431億円としたことや、年間配当計画を前期比1円20銭増配の67円40銭としていることが好感されたようだ。売上高は同3.2%増の841億円を予想。今期のオークション出品台数は286万台(前期比4.7%増)、成約台数は185万台(同3.5%増)、成約率は64.7%(前期実績65.4%)を見込んでいる。なお、22年3月期通期の連結決算は売上高が前の期比8.8%増の814億8200万円、営業利益が同14.8%増の415億7400万円で着地した。
■ヘリオス <4593> 801円 (+73円、+10.0%)
ヘリオス <4593> [東証G]が続急騰。10日の取引終了後、国立がん研究センターと他家iPS細胞由来遺伝子編集NK(ナチュラルキラー)細胞(eNK細胞)を用いたがん免疫細胞療法に関する共同研究契約を締結したと発表しており、これが好感された。同社と国立がん研究センターは20年にeNK細胞が抗腫瘍効果を発揮する固形がんの特徴を明確にすることを目的とした共同研究を開始。21年には共同研究の成果として、複数のがん種(膵臓がん、乳がん、肺がん、中皮腫)に由来する患者腫瘍組織移植片(PDX)において、eNK細胞が認識する標的タンパクの発現を確認した。今回締結した共同研究契約では、次のステップとして国立がん研究センターが保有するPDXを用いてeNK細胞の抗腫瘍効果などの評価を行う予定としている。同時に第1四半期(1-3月)連結決算を発表しており、売上高1100万円(前年同期比15.4%増)、営業損失14億2900万円(前年同期14億500万円)、最終損失14億6000万円(同10億2900万円)だった。22年12月期通期業績予想は非開示としている。
■アンジェス <4563> 367円 (+32円、+9.6%)
アンジェス <4563> [東証G]が3日ぶりに急反発。11日の寄り前、米アイガー・バイオファーマシューティカルズ社(カリフォルニア州)と希少疾患治療薬であるゾキンヴィ(一般名「ロナファルニブ」)の日本における独占販売契約を締結したと発表しており、これが好感された。ゾキンヴィは、希少疾患であるハッチンソン・ギルフォード・プロジェリア症候群とプロジェロイド・ラミノパチーを適応症とする治療薬。今回の独占販売契約締結により、アンジェスはアイガー社に対して、契約一時金及び開発進捗に応じたマイルストーンの総額として最大150万ドルを支払うとしている。なお、アンジェスは10日の取引終了後に第1四半期(1-3月)連結決算を発表しており、売上高1500万円(前年同期比33.3%増)、営業損失35億4300万円(前年同期36億2800万円)、最終損失29億3800万円(同33億1400万円)となった。22年12月期通期業績予想は非開示としている。
■カルビー <2229> 2,538円 (+200円、+8.6%)
カルビー <2229> [東証P]が続急伸。同社は前日10日に価格改定を発表。「ポテトチップスクリスプ」「じゃがポックル」「じゃがピリカ」の3商品について値上げするとしており、今後の収益力向上を期待した買いが入ったようだ。あわせて22年3月期決算を発表しており、売上高は2454億1900万円(前の期2667億4500万円)、営業利益は251億3500万円(前の期比7.1%減)だった。会計基準変更の影響をはじめ、高温・干ばつに伴うじゃがいもの収量減や原材料価格の高騰などが響いた。今23年3月期は、売上高2680億円(前期比9.2%増)、営業利益255億円(同1.4%増)を見込んでいる。配当予想は前期比据え置きの52円とした。
※11日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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