大建工が商い急増で大幅高、４～６月期営業利益３．１倍

　大建工業<7905.T>が商い急増のなか、大幅高で年初来高値を更新した。同社は住宅資材大手で不燃性内装材などの独自の資材開発で高い実績を持つ。前日引け後に発表した１６年３月期の第１四半期（４～６月）連結決算では、売上高が３８９億９９００万円（前年同期比１．５％減）と微減だったものの、営業利益は９億７６００万円（同３．１倍）、最終利益は２３億６７００万円（同４．６倍）と高水準の伸びを示した。経営の軸足を置く住宅リフォーム市場や高齢者住宅・施設の売り上げが伸びて収益に貢献、利益面では国産木材の活用や合理化対応を推進し、輸入品を中心とした原材料コストを吸収することに成功した。最終利益は二次化粧板の不具合にかかわる費用の一部について受取保険金を特別利益に計上したことで大きく膨らんだ。株主還元に前向きな姿勢も評価材料。今期の年間配当は前期比１円７５銭の増配で９円２５銭を計画しており、２．５％超の高配当利回りは魅力となる。

大建工の株価は１０時４３分現在３７２円（△３５円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）