グラファイト、非開示だった上期経常は赤字転落、未定だった上期配当は無配継続

　グラファイトデザイン <7847> [ＪＱ] が10月2日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。非開示だった21年2月期第2四半期累計(3-8月)の業績予想は経常損益(非連結)が8400万円の赤字(前年同期は2300万円の黒字)に転落する見通しと発表した。

　同時に、従来未定としていた今期の上期配当を見送る方針とした。下期配当は引き続き未定とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　昨年末からの新型コロナウイルス感染拡大の影響により、世界的に経済活動は大幅な縮小が余儀なくされております。ゴルフ業界におきましても、国内外のゴルフクラブメーカーにおける事業活動が停滞し、新製品発売の先送りや生産量の縮小が続き、当社のゴルフシャフト等の製造に関わる受注量が大幅に減少しました。また、国内の個人消費の減退の影響から、当社取引先である全国のゴルフ量販店及びゴルフ工房の販売におきましても不安定な状況が続いており、当社の自社ブランドシャフトの受注量が減少しました。このような状況を受け、上期は生産量の著しい減少により工場の稼働率が低下しました。その対応策として、生産ラインにおける時短操業等を実施して経費圧縮に努力してまいりましたが、大幅な減収減益となりました。上記の結果、第2四半期業績予想におきましては、売上高 944百万円、営業損失 74百万円、経常損失 84百万円、当期純損失 63百万円に修正いたします。なお、通期業績予想に関しましては、今後のコロナウイルス感染状況、菅新政権による経済対策等の効果、景気回復の状況が不透明であり、現状におきましては算出が困難な為、未定のまま変更ありません。

　当社は、剰余金の配当につきましては、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、安定した配当を継続して実施していくことを基本方針としております。　　しかしながら、上記「1. 2021年2月期第2四半期(2020年3月1日～2020年8月31日)」の業績予想から勘案して従前のとおり、中間配当は実施いたしません。また、期末配当の予想につきましては通期業績数値の合理的な算出が困難なため未定としております。今後、期末配当予想の算定が可能となった段階で改めて公表させて頂きます。