サマンサＪＰ、前期最終を赤字拡大に下方修正

　サマンサタバサジャパンリミテッド <7829> [東証Ｇ] が4月4日大引け後(18:00)に業績修正を発表。24年2月期の連結最終損益を従来予想の11.4億円の赤字→16億円の赤字(前の期は19.9億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する見通しとなった。ただ、通期の連結経常損益は従来予想の12.2億円の赤字→12.1億円の赤字(前の期は15.4億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結最終損益も従来予想の2.8億円の赤字→7.4億円の赤字(前年同期は9.9億円の赤字)に下方修正し、赤字幅が拡大する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当社は、当社グループが保有する固定資産に減損の兆候が認められることから、「固定資産の減損損失に係る会計基準」に基づき当該固定資産に係る回収可能性を検討した結果、2024年２月期第４四半期において減損損失623百万円を計上いたします。　なお、2024年２月期第３四半期連結累計期間までに減損損失231百万円を計上済みでありますので、2024年２月期通期では減損損失854百万円となる見込みであります。　通期連結累計期間の業績につきましては、インバウンド需要の獲得、季節対応型商品企画の本格投入、及び戦略的ブランドパートナー企業との協業により開発した商品の展開と具体的販売施策を鋭意推進してまいりましたが、来店客数が計画を下回り売上高の確保に至りませんでした。一方、売上原価の低減による粗利率の改善、販売費および一般管理費削減の努力を継続したことにより、コスト低減は計画を上回る成果を得られましたが、上記記載の減損損失を反映いたしました結果、2024年２月期連結業績予想の修正を決議するに至りました。