ダンロップスが急騰、住友ゴムによる吸収合併を発表◇

　ダンロップスポーツ<7825.T>が急騰し年初来高値を更新している。住友ゴム工業<5110.T>が２９日の取引終了後、１８年１月１日付で同社を吸収合併し、グループのスポーツ事業を統合すると発表しており、株式交換比率から算出される理論株価を意識した展開となっている。

　ダンロップスは、０３年７月に住友ゴムのスポーツ事業部門が分社独立して設立した、グループスポーツ事業の中核を担う会社。今回の合併は、ダンロップスおよび住友ゴムとダンロップスの合弁会社であるダンロップスポーツインターナショナルを吸収することで経営資源を集中し、「ＤＵＮＬＯＰ」ブランドを活用したスポーツ事業の事業戦略を構築して、グローバル展開を加速させるのが狙い。吸収合併にあたっては、ダンロップス株１株に対して住友ゴム株０．７８４株を割り当てる予定となっている。

　なお、住友ゴムではダンロップス株主に対して割り当て交付するために自社株買いを実施すると発表した。上限を９１０万株（発行済み株数の３．４７％）、または２１０億円としており、取得期間は９月８日から１２月２２日までとしている。

（注）タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）