ニホンフラッシュが後場マイナスに転じる、１６年３月期業績は計画下振れ

　ニホンフラッシュ<7820.T>が後場マイナスに転じている。午後１時３０分ごろ、集計中の１６年３月期の連結業績について、売上高が従来予想の２００億円から１７９億円（前の期比７．４％増）へ、営業利益が３６億５０００万円から３０億円（同３．０％減）へ下振れて着地したようだと発表しており、これを嫌気した売りが出ている。

　国内市場では下期に入り、杭打ち問題の発生による進行物件の工事の遅延や建築コストの上昇による大型物件の着工見合わせなどで、売上高が計画を下回ったことに加えて、中国市場でも、地方都市でかなりの住宅在庫を抱え低調に終わったことが響いた。また、一昨年昆山地域で起こった金属工場による粉塵爆発の発生で、急遽、木製品工場も集塵装置の改良を指示され、約２カ月間工場の稼働に支障があり生産効率が低下したことも利益を押し下げた。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）