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スリー・ディー・マトリックスのニュース
■財務状況とリスク要因
1. 財務状況
スリー・ディー・マトリックス<7777>の2019年4月期第3四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比118百万円減少の3,017百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では前渡金が81百万円増加した一方で、たな卸資産が118百万円、現預金が24百万円、その他流動資産が55百万円それぞれ減少した。
負債合計は前期末比59百万円減少の874百万円となった。有利子負債が100百万円増加した一方で、未払金が138百万円減少した。また、純資産は同59百万円減少の2,142百万円となった。新株予約権の行使に伴い資本金及び資本剰余金が合わせて1,676百万円増加した一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失1,896百万円を計上したことが減少要因となった。
同社は3月29日付で第19回新株予約権(行使価額修正条項付)の取得及び償却とあわせて、第三者割当による第1回無担保転換社債型新株予約権付社債並びに第20回、第21回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行を発表した。割当予定先のCVI Investments,Inc.は世界最大級の金融コングロマリットであるSusquehanna International Groupに属するHeights Capital Management,Inc.が運用するファンドで、直近ではオウケイウェイヴ<3808>やジーエヌアイグループ<2160>のエクイティファイナンス実績を持つ。
今回の資金調達の主な目的は、米国での癒着防止材や創傷治癒材の販売拡大に向けたプロモーション及び営業体制構築費用、止血材や研究開発中パイプライン用の原材料調達費用、日本におけるその他の外科領域での止血材の製品化に向けた開発費用、DDSの研究開発費用、欧州における粘膜隆起材の開発費用等となる。調達予定額は2,639百万円で、このうち1,299百万円は新株予約権付社債の発行により4月15日に調達し、残りは新株予約権の行使によって調達していくことになる。新株予約権付社債の株式転換、並びに新株予約権の行使がすべて実施された場合の株式希薄化率は16.91~24.89%となるが、今回の資金調達によって同社の財務基盤の強化が図られると同時に成長に向けた投資が進むことになり、前向きなファイナンスとして評価される。
2. 事業リスクについて
同社の事業リスクとしては、主力製品である止血材の販売が想定どおり拡大しない可能性や、同社製品を上回る性能を持った競合品が台頭する可能性、次世代止血材の開発や日本での止血材、米国での癒着防止材の承認が進まない可能性などが考えられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<SF>
1. 財務状況
スリー・ディー・マトリックス<7777>の2019年4月期第3四半期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比118百万円減少の3,017百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では前渡金が81百万円増加した一方で、たな卸資産が118百万円、現預金が24百万円、その他流動資産が55百万円それぞれ減少した。
負債合計は前期末比59百万円減少の874百万円となった。有利子負債が100百万円増加した一方で、未払金が138百万円減少した。また、純資産は同59百万円減少の2,142百万円となった。新株予約権の行使に伴い資本金及び資本剰余金が合わせて1,676百万円増加した一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失1,896百万円を計上したことが減少要因となった。
同社は3月29日付で第19回新株予約権(行使価額修正条項付)の取得及び償却とあわせて、第三者割当による第1回無担保転換社債型新株予約権付社債並びに第20回、第21回新株予約権(行使価額修正条項付)の発行を発表した。割当予定先のCVI Investments,Inc.は世界最大級の金融コングロマリットであるSusquehanna International Groupに属するHeights Capital Management,Inc.が運用するファンドで、直近ではオウケイウェイヴ<3808>やジーエヌアイグループ<2160>のエクイティファイナンス実績を持つ。
今回の資金調達の主な目的は、米国での癒着防止材や創傷治癒材の販売拡大に向けたプロモーション及び営業体制構築費用、止血材や研究開発中パイプライン用の原材料調達費用、日本におけるその他の外科領域での止血材の製品化に向けた開発費用、DDSの研究開発費用、欧州における粘膜隆起材の開発費用等となる。調達予定額は2,639百万円で、このうち1,299百万円は新株予約権付社債の発行により4月15日に調達し、残りは新株予約権の行使によって調達していくことになる。新株予約権付社債の株式転換、並びに新株予約権の行使がすべて実施された場合の株式希薄化率は16.91~24.89%となるが、今回の資金調達によって同社の財務基盤の強化が図られると同時に成長に向けた投資が進むことになり、前向きなファイナンスとして評価される。
2. 事業リスクについて
同社の事業リスクとしては、主力製品である止血材の販売が想定どおり拡大しない可能性や、同社製品を上回る性能を持った競合品が台頭する可能性、次世代止血材の開発や日本での止血材、米国での癒着防止材の承認が進まない可能性などが考えられる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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