国際計測器のニュース
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> 【 1→1】
「ストック型ビジネスの積み上げが順調、四半期毎の利益は前年を上回り推移」
20/3期3Q累計(4-12月)決算発表後、株価は下落。3Q累計の39%営業増益に対し3Qが17%営業増益に留まり、中間時点で上方修正した通期計画が据え置かれ4Q(1-3月)も業績の伸びが鈍化の見通しになったことなどが嫌気されたとみられる。ただし、例年下期に伸びるリニューアル売上が消費増税により今期は上期に集中した影響であり懸念は不要と考える。むしろ、四半期毎の営業利益が前年を上回って推移しており、メーカー系と遜色のない高品質のサービスを安価に提供できることを強みに着実にストック型ビジネスを積み上げてきた結果の現れとして評価できる。21/3期も高成長を見込むこと、株価下落で株価指標面も従来に比べ割安(20/3期TIW予想PERは61.6倍)から投資評価は「1」を維持する。
予想ROE:35.0% PBR:20.8倍、来期予想PER:49.3倍、来期予想EPS成長率:25%株価(3/13終値):2,116円
Fモデルによる理論株価:744円(3月9日by高田悟)
国際計測器 <7722> 【 2+→2+】
「来21/3期一定の減益を織り込んでも株価に依然割安感」
20/3期3Q累計(4-12月)は前年同期比30%増収、営業利益14億円。好採算のバランシングマシンの売上計上が増えた他、販管費抑制、低原価のデモ機販売が進んだことなどが収益改善に寄与。バランシングマシンの受注に一服感があるが、電気サーボモータ式試験機の受注は3Qも底堅く推移。会社側は20/3通期業績計画を上方修正した。修正後の4Q(1-3月)の利益計画は保守的な印象もあるが、同社の場合、客先事情による納期の変更・期ずれの可能性もある。TIWでは今回会社並みの水準に見直した。
予想ROE:12.2% PBR:1.0倍、来期予想PER:8.8倍、来期予想EPS成長率:-8%株価(3/13終値):655円
Fモデルによる理論株価:1,525円(3月12日by服部隆生)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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