3,221円
ブイ・テクノロジーのニュース
■Arent <5254> 1,783円 (+300円、+20.2%) ストップ高
28日に東証グロース市場に新規上場したArent <5254> [東証G]がストップ高に買われたほか、同日に上場したアクシスコンサルティング <9344> [東証G]も一時ストップ高となった。Arentは建設業界を中心としたDX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルティング及びシステム開発会社。初値は公開価格を25%上回る1802円だった。上場初日は買い一巡後は売りに押され伸び悩んだが、上場2日目となる29日は再び買いが優勢となった。アクシスCはハイエンド人材領域における 人材紹介及びスキルシェアの各サービスを展開。初値は公開価格を55%上回る3030円だった。同社株も上場初日は引けにかけ伸び悩んだが、29日は見直し買いが流入した。22日に東証スタンダード市場に上場したSHINKO <7120> [東証S]も新高値に買われたほか、23日に東証グロース市場に上場したハルメクホールディングス <7119> [東証G]も堅調だった。全体相場の物色の方向性に気迷い気分も漂うなか、新鮮味があり値動きの軽い直近IPO銘柄には買いが流入した。
■ピアラ <7044> 676円 (+100円、+17.4%) ストップ高
東証プライムの上昇率トップ。ピアラ <7044> [東証P]がストップ高。28日の取引終了後、新たな中期経営計画を策定したと発表した。2025年に営業利益10~15億円、営業利益率7%以上、EBITDA(利払い・税引き・償却前損益)12~17億円を目指すとしており、好感されたようだ。通販DX関連での取引高の向上と、マーケティングDX関連の収益向上などを目指す方針。あわせて同社は、ウェブ3.0のクリエーターエコノミーの実現に向け、タレントやIP(知的財産)コンテンツホルダーなどに対し収益向上を図るための活動を支援するプラットフォーム「サイバースター」を4月2日にオープンするとも発表している。
■アクシスC <9344> 3,225円 (+471円、+17.1%) 一時ストップ高
アクシスコンサルティング <9344> [東証G]が急騰。一時500円高はストップ高となる3255円をつけた。同社株は前日28日に東証グロース市場に新規上場した直近IPO銘柄で、ハイエンド人材領域における人材紹介事業を主力展開する。業績内容が良くビジネスモデルも時流に乗るが、ロックアップ条項の価格解除がない点でセカンダリーで上値を買いやすい銘柄という見方が市場で広がっていた。23年6月期業績は営業利益段階で前期比22%増の6億900万円を見込む。前日28日は1950円の公開価格に対し55%高の3030円で初値を形成、その後に3580円まで上値を伸ばしたが、引けにかけ値を崩し初値を下回って着地した。29日は業績内容が着目され一気に買い直される展開となった。
■レーサム <8890> 1,459円 (+204円、+16.3%)
レーサム <8890> [東証S]が続急騰。28日の取引終了後、23年3月期の連結業績と配当予想の修正を発表した。最終利益の見通しを75億円から84億円(前期比26.7%増)に引き上げたほか、期末一括配当予想はこれまでの50円から55円(前期末比18円増配)に増額しており、好感されたようだ。主力の資産価値創造事業において、大型物件の売却が実現したうえ、想定よりも高い利益率で物件を売却できたことなどが寄与する。一方、売上高の見通しは800億円から675億円(同1.3%減)に見通しを引き下げた。
■ファイバーG <9450> 1,065円 (+105円、+10.9%)
東証プライムの上昇率2位。ファイバーゲート <9450> [東証P]が3日ぶりに急反騰。同社は賃貸物件オーナーや商業店舗にWiFi機器を提供するが、業績は絶好調に推移しており、23年6月期は営業22%増益が見込まれている。市場では「3月中旬を境に商いを伴い大きく上放れたが、29日は27日に上ヒゲでつけた1024円の戻り高値を上抜いてきたことで、マーケットでも注目された。いちよし経済研究所が29日付で同社株の投資判断を新規Aとして評価しフェアバリューを1600円としたことが材料視されているもようだ。既得物件向けに加え、新規物件向けが貢献し、業績拡大ペース加速が想定されることを評価している」(中堅証券ストラテジスト)という。
■Vテク <7717> 2,713円 (+256円、+10.4%)
東証プライムの上昇率3位。ブイ・テクノロジー <7717> [東証P]が急反騰。同社は液晶や有機ELディスプレーの検査装置や露光装置などを手掛けている。足もとの業績は低迷しているが株価面では21年1月を頂点とする2年以上にわたる長期下落トレンドを経て底入れムードも漂う。そうしたなか、28日取引終了後に、同社が参加した海外大手ディスプレーメーカーが実施する新工場の競争入札で、検査装置と露光装置で約100億円の大口受注を落札したことを発表、これが株価を強く刺激する格好となった。
■インタライフ <1418> 182円 (+17円、+10.3%)
インターライフホールディングス <1418> [東証S]が急騰。同社は3月28日大引け後(16:00)に業績修正を発表、23年2月期の連結最終利益を従来予想の1億円→1億7900万円(前の期は7100万円)に79.0%上方修正し、増益率が40.8%増→2.5倍に拡大する見通しとなったことで好感されたようだ。
■スタティアH <3393> 1,553円 (+140円、+9.9%)
東証プライムの上昇率4位。スターティアホールディングス <3393> [東証P]が3日ぶりに急反発。28日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想の上方修正を発表し、営業利益の見通しを15億1000万円から17億円(前期比4.9倍)に引き上げた。期末配当予想もこれまでの35円から1円増額し36円(記念配当3円を含む前期末実績比26円増配)に見直した。これらを好感した買い注文が集まったようだ。今期の売上高の見通しは198億円から199億円(同24.3%増)に上方修正した。ITインフラ関連事業では、情報セキュリティーの主力製品であるUTM(統合脅威管理)を中心としたネットワーク機器の導入などのソリューション案件に顧客の需要が集まり、収益性の向上に寄与した。今期の年間配当予想は41円となる。前期の年間配当は記念配当3円を含めて14円だった。
■ブレインP <3655> 751円 (+67円、+9.8%)
東証プライムの上昇率5位。ブレインパッド <3655> [東証P]が急反発、大底圏もみ合いから満を持して上放れる動きをみせた。テクニカル的にも5日・25日移動平均線のゴールデンクロス示現後に中長期波動の分水嶺である75日移動平均線を上回りつつあり、トレンド転換を示唆している。人工知能(AI)を活用したビッグデータ分析を武器に経営コンサルティングを展開、高度なデジタル人材の育成で先駆していることも同社の強みとなっている。業績は買収コスト負担で利益こそ伸び悩んでいるもののトップラインは破竹の勢いで拡大路線を走り続けている。24年6月期決算はデータ・コンサルティング需要の開拓で業績回復色を強める見通し。
■フリービット <3843> 1,434円 (+116円、+8.8%)
東証プライムの上昇率6位。フリービット <3843> [東証P]が3日ぶり急反発。大和証券は28日、同社株のレーティング「2(アウトパフォーム)」を継続するとともに、目標株価を1120円から1500円に引き上げた。同証券では、23年4月期の連結営業利益予想を35億円から36億7000万円(会社計画35億円)に増額したほか、24年3月期の同利益を38億5000万円から40億円に見直した。広告事業の好調と中期成長に向けた抑制的な戦略見通しを反映した。独自の産業用ブロックチェーンを活用したポイントサービス「TONE Coin」の展開などにも期待している。
■GAテクノ <3491> 1,265円 (+95円、+8.1%)
GA technologies <3491> [東証G]が4日ぶりに急反発。29日、不動産領域における「チャットGPT」活用の検討を開始したと発表。これを材料視した買いが集まったようだ。同社は2017年4月に、自社内研究開発部門であるAI Strategy Centerを設立し、家賃予測や販売図面の自動読み取りなどの機能開発を進めてきた。チャットGPTに関しては今後、賃貸・売買・投資などの不動産取引や、不動産投資におけるオーナーや購入検討者に向けたサービスでの活用を検討していくという。
■セプテニHD <4293> 342円 (+24円、+7.6%)
セプテーニ・ホールディングス <4293> [東証S]が3日ぶりに急反発した。SBI証券が28日、同社株について投資判断「買い」で新規カバレッジを開始した。目標株価は510円に設定した。広告市況が軟調ななか、SBI証券は同社の今期の業績が会社計画に対し未達となると想定。ただ悪材料は織り込まれていると指摘し、中期では電通グループ <4324> [東証P]との協業による業績成長が期待できるとの見方を示した。同証券はセプテニHDの24年12月期の最終利益が59億7000万円になると予想する。
■フロンテオ <2158> 709円 (+49円、+7.4%)
FRONTEO <2158> [東証G]が急反発で一気に700円台を回復。前週末を境に株価を急動意させ、既に5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現している。ここ米国株市場に追随する形で東京市場でも 人工知能(AI)関連が軒並み動意しており、底値圏で売り飽き気分が出ていた同社株も同関連有力銘柄として流れに乗った。自然言語処理AI技術に関して材料性に富んでおり、マーケットの注目度が常に高い。そうしたなか、28日取引終了後に、同社は日本医科大学分子遺伝学研究室(東京都文京区)と、ヘルペスウイルス(HSV)ベクターの構築・機能解析に向けた自然言語処理AIを用いた予測モデル構築に関する共同研究を開始したことを発表、これが投資資金の攻勢に拍車をかける格好となった。
※29日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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