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前週末10日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2022/02/14 05:30

テクマト <3762>  1,620円 (+90円、+5.9%)

 テクマトリックス <3762> が急反発。同社は9日取引終了後、ITエンジニアの教育・システム開発支援を手がける子会社カサレアルが米GitLab社とオープンパートナー契約を締結したと発表。これが材料視されたようだ。

アイフル <8515>  362円 (+20円、+5.9%)

 アイフル <8515> が急反発。同社は9日大引け後に決算を発表、22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比11.8%増の189億円に伸び、通期計画の243億円に対する進捗率は78.0%に達したものの、前年同期の87.8%を下回った。ただ、直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比38.3%増の91億円に拡大し、売上営業利益率も前年同期の19.2%→25.8%に大幅上昇しており、好感されたようだ。

ホンダ <7267>  3,613円 (+192円、+5.6%)

 ホンダ <7267> が3日続急伸。同社は9日取引終了後、22年3月期連結業績予想について、売上高を14兆6000億円から14兆5500億円(前期比10.5%増)へ下方修正する一方で、営業利益を6600億円から8000億円(同21.2%増)へ、純利益を5550億円から6700億円(同1.9%増)へ上方修正すると発表した。販売費及び一般管理費やインセンティブの抑制など、収益改善の取り組みを進めるとした。22年3月期第3四半期累計(4-12月)連結営業利益は6716億4500万円(前年同期比50.3%増)だった。半導体を含む部品供給不足による四輪販売台数の減少や原材料価格高騰の影響があったものの、コストダウンやインセンティブの抑制効果、為替影響などが寄与したとしている。

ペプドリ <4587>  2,056円 (+106円、+5.4%)

 ペプチドリーム <4587> が急反発。同社は9日大引け後に決算を発表。21年12月期の経常利益(非連結)は前の期比31.6%減の47.7億円に落ち込んだが、22年12月期は前期比29.9%増の62億円以上にV字回復する見通しとなったことが好感されたようだ。

大同メ <7245>  670円 (+33円、+5.2%)

 大同メタル工業 <7245> が急反発。10日午後2時10分ごろ、22年3月期の連結業績予想について、売上高を920億円から1000億円(前期比18.0%増)へ、営業利益を35億円から49億円(同3.7倍)へ、最終利益を17億円から22億円(同21.2倍)へ上方修正したことが好感された。自動車業界及び船舶・建設機械業界において、想定を上回る需要回復がみられたことに加えて、グループを挙げて諸費用の削減に取り組んだことなどが寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(4-12月)決算は、売上高760億7300万円(前年同期比28.6%増)、営業利益40億7900万円(前年同期16億800万円の赤字)、最終利益19億4100万円(同22億8200万円の赤字)だった。

コロワイド <7616>  1,765円 (+87円、+5.2%)

 コロワイド <7616> が急反発。同社は9日大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。22年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終損益は15.2億円の黒字(前年同期は63.3億円の赤字)に浮上し、通期計画の5.3億円に対する進捗率が283.8%とすでに上回ったことで好感されたようだ。

ADEKA <4401>  2,640円 (+121円、+4.8%)

 ADEKA <4401> が大幅続伸。同社は10日午後1時に、22年3月期連結業績予想について、売上高を3570億円から3580億円(前期比9.5%増)へ、営業利益を310億円から320億円(同10.4%増)へ、純利益を200億円から210億円(同27.9%増)へ、年間配当予想を56円から62円(前期は48円)へ上方修正すると発表した。樹脂添加剤や情報・電子化学品を中心に化学品事業の販売が当初の見通しを上回って推移しているほか、全社的な生産性向上、経費削減や為替相場が円安基調で推移していることによる効果も見込まれるためとした。あわせて発表した22年3月期第3四半期累計(4-12月)連結営業利益は255億8800万円(前年同期比62.7%増)だった。

サイボウズ <4776>  1,522円 (+65円、+4.5%)

 サイボウズ <4776> が大幅続伸。9日の取引終了後、集計中の21年12月期連結業績について、売上高が184億6300万円から184億8900万円(前の期比18.0%増)へ、営業利益11億4000万円から14億4100万円(同36.5%減)へ、純利益が4億800万円から5億5100万円(同61.6%減)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。決算作業の進捗によって確度の高い集計値が算出され、人件費や広告宣伝費などの費用が計画を下回ったことが要因としている。

SUMCO <3436>  2,168円 (+85円、+4.1%)

 SUMCO <3436> が大幅高で3日続伸、9日比11.3%高の2319円まで上昇する場面があった。9日の取引終了後に発表した21年12月期の連結経常利益は前の期比43.4%増の511億700万円だった。従来予想の476億円を上回っており、これを好感する買いが入った。データセンター向け投資の活発化などを背景に、主力の直径300ミリメートルウエハーは生産能力を上回る需要が続いたほか、200ミリ以下も供給が追いつかない状況だった。スポット価格の値上げが進んだことも収益を押し上げた。業績好調に伴い、配当を従来予想の36円から41円(前の期は27円)に増やした。22年12月期の業績見通しは開示しなかったが、1-3月期の経常利益は200億円(前年同期比2.1倍)の見通しを示している。

日ハム <2282>  4,390円 (+165円、+3.9%)

 日本ハム <2282> が大幅反発。9日の取引終了後、22年3月期の連結最終利益を従来予想の300億円から395億円へ上方修正すると発表した。従来の8.0%減益予想から一転して21.1%増益を見込み、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが好感された。同日、連結子会社であるマリンフーズの全株式及び関連する資産を3月31日に双日 <2768> へ売却することを決定した。これに伴い、売却益約88億円を計上することが最終利益を押し上げる。また、海外の持ち分法適用関連会社の業績が好調に推移しており、持ち分法による投資利益が増加することも上振れの要因となる。

■凸版 <7911>  2,288円 (+84円、+3.8%)

 凸版印刷 <7911> が大幅反発。同社は9日取引終了後、22年3月期連結純利益予想を900億円から1150億円(前期比40.2%増)へ上方修正すると発表した。事業ポートフォリオ見直しに伴う構造改革費用やそれに関連する税金費用が当初の想定に比べて減少する見込みであるため。22年3月期第3四半期累計(4-12月)連結営業利益は444億900万円(前年同期比36.6%増)となり、据え置かれた通期計画600億円(前期比2.1%増)に対する進捗率は74.0%となった。あわせて1300万株(発行済み株式総数に対する割合3.88%)もしくは200億円を上限とする自己株式の取得枠を設定することも発表した。株主還元の強化と資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を可能とするため。取得期間は2月10日~11月30日。

テイカ <4027>  1,411円 (+45円、+3.3%)

 テイカ <4027> が大幅続伸。9日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、売上高を450億円から467億円(前期比21.6%増)へ、営業利益を26億円から34億円(同16.1%増)へ、純利益を21億円から28億円(同45.3%増)へ上方修正したことが好感された。原燃料価格の上昇が続くなか、下期も海外向けを中心に汎用用途の酸化チタン、機能性微粒子製品などの販売が堅調に推移していることが要因としている。なお、同時に発表した第3四半期累計(21年4-12月)決算は、売上高337億1100万円(前年同期比18.8%増)、営業利益28億5100万円(同23.9%増)、純利益23億1300万円(同76.0%増)だった。

メディアドゥ <3678>  2,710円 (+85円、+3.2%)

 メディアドゥ <3678> が大幅続伸、全体相場が伸び悩むなか上げ幅を縮小したが、一時144円高の2769円まで駆け上がる場面があった。 電子書籍の取次で国内最大手に位置する。出版不況が言われるなかにあっても電子書籍についてはコミック中心に急成長が続いており、同社の業績はトップラインが10年2月期以降、10年以上にわたる大幅増収トレンドを続けている。22年2月期営業利益は前期比13%増の30億円と伸び率こそ鈍化するものの2ケタ成長を確保する見通しだ。デジタルコンテンツの資産化に焦点を当て、NFTを使ったデジタル特典付きのコンテンツ販売にも力を入れている。 メタバース分野への参入にも意欲的だ。今週8日に、VRソリューション開発会社HIKKY(東京都渋谷区)に出資し、業務提携を開始したことを発表、メタバース領域での読書の新たな価値創出に向けた取り組みを加速する方針で、これも株価の刺激材料となった。

大林組 <1802>  976円 (+29円、+3.1%)

 大林組 <1802> が大幅反発。同社は10日正午に、22年3月期第3四半期累計(4-12月)連結営業利益は461億500万円(前年同期比46.9%減)、純利益は383億7200万円(同46.1%減)と発表した。通期計画の営業利益345億円(前期比72.0%減)、純利益350億円(同64.6%減)は据え置かれたが、いずれも超過しており、好感されたようだ。利益の下振れは、上期に国内建築事業の大規模工事複数件において工事損失引当金を計上したことや、完成工事総利益が減少したことなどが影響しているとした。

HSHD <8699>  1,178円 (+32円、+2.8%)

 HSホールディングス <8699> [JQ]が上伸。9日の取引終了後、上限を916万2300株(発行済み株数の23.1%)、または105億円とする自社株を、10日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好材料視された。株主への利益還元の向上及び経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行を可能とするためという。なお、取得結果はまだ発表されていない。

ヤクルト <2267>  5,940円 (+160円、+2.8%)

 ヤクルト本社 <2267> が反発。10日午後2時20分ごろ、上限を550万株(発行済み株数の3.43%)、または300億円とする自社株買いを発表しており、これが好感された。取得期間は2月14日から8月12日までで、株主還元の強化及び資本効率の向上を図るためとしている。また、同時に発表した第3四半期累計(21年4-12月)連結決算が、売上高3165億3900万円(前年同期比6.9%増)、営業利益466億3400万円(同16.4%増)、純利益420億2200万円(同12.5%増)と2ケタ営業増益となったことも好材料視された。新型コロナウイルスの感染拡大による健康意識の高まりなどを背景に国内飲料事業が堅調に推移したことに加えて、海外飲料事業も販売本数が増加するなど業績を牽引した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高4125億円(前期比6.9%増)、営業利益515億円(同17.9%増)、純利益430億円(同9.5%増)の従来見通しを据え置いている。

※10日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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