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ハークスレイのニュース
*13:01JST ハークスレイ Research Memo(1):2028年3月期に売上高720億円を目指す中期経営目標を発表
■要約
ハークスレイ<7561>は、「中食」※「店舗アセット&ソリューション」「物流・食品加工」の3事業を柱に、“食”の事業領域で多角的なM&Aを実行し成長する企業である。「中食」は、作りたての弁当や総菜を持ち帰り方式で販売する「ほっかほっか亭」(直営店とフランチャイズ(以下、FC)方式により運営)とパーティー・ケータリングなどを展開している。「店舗アセット&ソリューション事業」は2006年TRNコーポレーション(株)(現 店舗流通ネット(株)。)をM&Aによりグループ化し、現在では連結業績をけん引している。「物流・食品加工事業」は、「ほっかほっか亭」への供給や大手小売業の外販・物流を行う(株)アサヒL&C、2022年11月に連結子会社化した豆菓子製造・販売を行う稲葉ピーナツ(株)が中核となり、急成長している。1997年に株式店頭登録し、2001年に東京証券取引所(以下、東証)及び大阪証券取引所(以下、大証)市場第二部に上場した。その後、2004年に市場第一部に上場し、2022年の市場区分見直しにおいてはプライム市場に移行したが、2023年にスタンダード市場へ選択移行した。
※2025年3月期より「持ち帰り弁当事業」は「中食事業」へセグメント名称を変更。
1. 中期経営目標の概要
同社は、2025年3月期〜2028年3月期の4ヶ年の中期経営目標を策定した。成長投資として178億円規模を見込んでおり、食品製造、冷凍食品製造、菓子製造、農水畜産物の生産・加工業などを領域とする「物流・食品加工」を中心に積極投資する。経営目標としては、2028年3月期にROE8.3%、年間配当金35.0円、DOE2.1%、売上高720億円、EBITDA56億円、親会社株主に帰属する当期純利益25億円としている。配当金については、新配当方針も発表し、1株当たり当期純利益の伸長に合わせて「前年を下回らない増配を目指す」としている。2028年3月期に向けて毎年2.0円から3.0円前後の増配ペースが期待できる。
さらに「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた取組み方針」を策定した。成長性や収益性、株主還元など株式市場において十分な理解が得られていないこと、ROEのさらなる向上のためには資産効率の改善が重要であると現状を分析した。これに対応する取り組みとして、収益性の向上と資産の効率化、資本政策・株主還元、IR活動の強化の3点を掲げた。
2. セグメント別事業戦略
中食事業(総菜・弁当)の売上高構成比は、2024年3月期の約34%から2028年3月期には約25%となるが、売上高は堅調な増加を計画している。新メニューの開発、新規顧客層の開拓、自社アプリの会員数増加、大型パーティやイベントの需要取り込みなどを推進する。
店舗アセット&ソリューション事業の売上高構成比は、2028年3月期に約32%と、2024年3月期のと同程度の水準を保つ堅調な成長を計画している。稼働店舗数増加によるストック収入拡大、店舗運営のコンサルティング、特定技能外国人就労支援等人材紹介ビジネスなどに取り組む。資産効率を上げるためにROICを意識した施策を推進する。
物流・食品加工事業の売上高構成比は、2024年3月期の約34%から2028年3月期には約42%となる。M&A、販売好調な定番商品の一層の拡大、カミッサリー事業の売上拡大、生産性向上などを推進する。
3. 業績動向
2024年3月期は、売上高が前期比31.3%増の46,761百万円、営業利益が同66.8%増の2,436百万円、経常利益が同63.9%増の2,588百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同52.8%増の1,601百万円と、大幅な増収増益となった。
2025年3月期は、売上高は前期比4.8%増の49,000百万円、営業利益が同0.6%増の2,450百万円、経常利益が同10.1%増2,850百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.4%増の1,800百万円と、売上高は3期連続、各利益については4期連続の増収増益を見込んでいる。
■Key Points
・2028年3月期に売上高720億円を目指す中期経営目標を発表。食品加工・製造分野に積極投資し業績拡大を目指すとともに、株主還元も強化
・投資対象の4分野は合計で6兆円を超える潜在市場規模
・物流・食品加工事業は投資に伴う業績拡大、店舗アセット&ソリューション事業は安定成長の稼働店舗数の増加と店舗不動産事業のさらなる成長に注目
・食品・飲食業界における深刻化している人手不足を背景に、カミッサリー事業や人材紹介ビジネスへの引き合いの増加を見込む
・2024年3月期は売上高は前期比31.3%増、営業利益は同66.8%増と大幅な増収増益。2025年3月期は3期連続の増収、4期連続の増益を見込む
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<SO>
ハークスレイ<7561>は、「中食」※「店舗アセット&ソリューション」「物流・食品加工」の3事業を柱に、“食”の事業領域で多角的なM&Aを実行し成長する企業である。「中食」は、作りたての弁当や総菜を持ち帰り方式で販売する「ほっかほっか亭」(直営店とフランチャイズ(以下、FC)方式により運営)とパーティー・ケータリングなどを展開している。「店舗アセット&ソリューション事業」は2006年TRNコーポレーション(株)(現 店舗流通ネット(株)。)をM&Aによりグループ化し、現在では連結業績をけん引している。「物流・食品加工事業」は、「ほっかほっか亭」への供給や大手小売業の外販・物流を行う(株)アサヒL&C、2022年11月に連結子会社化した豆菓子製造・販売を行う稲葉ピーナツ(株)が中核となり、急成長している。1997年に株式店頭登録し、2001年に東京証券取引所(以下、東証)及び大阪証券取引所(以下、大証)市場第二部に上場した。その後、2004年に市場第一部に上場し、2022年の市場区分見直しにおいてはプライム市場に移行したが、2023年にスタンダード市場へ選択移行した。
※2025年3月期より「持ち帰り弁当事業」は「中食事業」へセグメント名称を変更。
1. 中期経営目標の概要
同社は、2025年3月期〜2028年3月期の4ヶ年の中期経営目標を策定した。成長投資として178億円規模を見込んでおり、食品製造、冷凍食品製造、菓子製造、農水畜産物の生産・加工業などを領域とする「物流・食品加工」を中心に積極投資する。経営目標としては、2028年3月期にROE8.3%、年間配当金35.0円、DOE2.1%、売上高720億円、EBITDA56億円、親会社株主に帰属する当期純利益25億円としている。配当金については、新配当方針も発表し、1株当たり当期純利益の伸長に合わせて「前年を下回らない増配を目指す」としている。2028年3月期に向けて毎年2.0円から3.0円前後の増配ペースが期待できる。
さらに「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた取組み方針」を策定した。成長性や収益性、株主還元など株式市場において十分な理解が得られていないこと、ROEのさらなる向上のためには資産効率の改善が重要であると現状を分析した。これに対応する取り組みとして、収益性の向上と資産の効率化、資本政策・株主還元、IR活動の強化の3点を掲げた。
2. セグメント別事業戦略
中食事業(総菜・弁当)の売上高構成比は、2024年3月期の約34%から2028年3月期には約25%となるが、売上高は堅調な増加を計画している。新メニューの開発、新規顧客層の開拓、自社アプリの会員数増加、大型パーティやイベントの需要取り込みなどを推進する。
店舗アセット&ソリューション事業の売上高構成比は、2028年3月期に約32%と、2024年3月期のと同程度の水準を保つ堅調な成長を計画している。稼働店舗数増加によるストック収入拡大、店舗運営のコンサルティング、特定技能外国人就労支援等人材紹介ビジネスなどに取り組む。資産効率を上げるためにROICを意識した施策を推進する。
物流・食品加工事業の売上高構成比は、2024年3月期の約34%から2028年3月期には約42%となる。M&A、販売好調な定番商品の一層の拡大、カミッサリー事業の売上拡大、生産性向上などを推進する。
3. 業績動向
2024年3月期は、売上高が前期比31.3%増の46,761百万円、営業利益が同66.8%増の2,436百万円、経常利益が同63.9%増の2,588百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同52.8%増の1,601百万円と、大幅な増収増益となった。
2025年3月期は、売上高は前期比4.8%増の49,000百万円、営業利益が同0.6%増の2,450百万円、経常利益が同10.1%増2,850百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同12.4%増の1,800百万円と、売上高は3期連続、各利益については4期連続の増収増益を見込んでいる。
■Key Points
・2028年3月期に売上高720億円を目指す中期経営目標を発表。食品加工・製造分野に積極投資し業績拡大を目指すとともに、株主還元も強化
・投資対象の4分野は合計で6兆円を超える潜在市場規模
・物流・食品加工事業は投資に伴う業績拡大、店舗アセット&ソリューション事業は安定成長の稼働店舗数の増加と店舗不動産事業のさらなる成長に注目
・食品・飲食業界における深刻化している人手不足を背景に、カミッサリー事業や人材紹介ビジネスへの引き合いの増加を見込む
・2024年3月期は売上高は前期比31.3%増、営業利益は同66.8%増と大幅な増収増益。2025年3月期は3期連続の増収、4期連続の増益を見込む
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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