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アイナボホールディングスのニュース
■要約
アイナボホールディングス<7539>は、傘下に連結子会社4社、非連結子会社1社を抱える純粋持株会社である。主要事業は、タイルやサイディング等の外壁工事、システムキッチンや各種水周り機器等の住設工事及び建材販売、住設機器販売である。施工と建材・住設機器の卸売を両方行うユニークな企業である。これらの業務を主に中小ゼネコンや工務店向けに行っているが、大手ゼネコンからの工事受注もある。徹底した資金回収管理、工事進捗管理を実行しており、その結果、手元のネットキャッシュ(現金及び預金−借入金)は8,286百万円(2019年9月期第2四半期末)と豊富でありバランスシートは強固である。
1. 2019年9月期第2四半期業績概要(実績):売上総利益率改善で前年同期比54.9%増の営業増益
2019年9月期第2四半期の連結業績は、売上高35,597百万円(前年同期比8.0%増)、営業利益1,547百万円(同54.9%増)、経常利益1,684百万円(同54.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益で1,017百万円(同47.1%増)となった。順調に売上高を確保したことに加え、売上総利益率が1.2ポイント改善し、一方で販管費を予算内に抑えることができたため営業利益は大幅増益となった。ただし、前期の水準が低かったことも大幅増益の理由の1つだ。セグメント別の利益は、戸建住宅事業は前年同期比28.3%増、大型物件事業は同44.7%増となり、両事業で増益を確保した。
2. 2019年9月期見通し:営業利益は前期比21.3%の増益予想
2019年9月期は売上高で69,800百万円(前期比10.4%増)、営業利益で1,850百万円(同21.3%増)、経常利益で2,060百万円(同20.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で1,290百万円(同15.9%増)と予想されており、期初予想と変わっていない。しかし既に上期で1,547百万円の営業利益を計上していることから、この予想を達成するのはほぼ確実と思われる。どの程度上方修正されるかが注目点となりそうだ。
3. 中期経営計画の目標(2019年9月期):営業利益目標は既に一度達成済みだが再挑戦
同社は2019年9月期を最終年度とする中期経営計画を発表していたが、その数値目標は売上高700億円、営業利益19億円、営業利益率2.7%であった。このうち営業利益及び同利益率は既に2017年9月期に一度は達成されたが、2018年9月期に減益となってしまったことから再チャレンジすることになるが、現状から判断すると達成されるのはほぼ確実と言えるだろう。2020年9月期には新しい中期経営計画が発表される見込みだが、高い水準ではあるが売上高1,000億円が目標となりそうだ。株主還元については配当性向30%を目途としており、今期も年間32円配当(予想配当性向28.7%)を継続するが、業績次第では増配の可能性もありそうだ。
■Key Points
・主力事業は外壁工事、住設工事及び建材販売。管理体制の徹底で財務基盤は強固
・業界環境は楽観できないが、2019年9月期業績は前期比21.3%の営業増益を目指す
・中期経営計画目標(2019年9月期営業利益19億円)の達成はほぼ確実だろう
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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アイナボホールディングス<7539>は、傘下に連結子会社4社、非連結子会社1社を抱える純粋持株会社である。主要事業は、タイルやサイディング等の外壁工事、システムキッチンや各種水周り機器等の住設工事及び建材販売、住設機器販売である。施工と建材・住設機器の卸売を両方行うユニークな企業である。これらの業務を主に中小ゼネコンや工務店向けに行っているが、大手ゼネコンからの工事受注もある。徹底した資金回収管理、工事進捗管理を実行しており、その結果、手元のネットキャッシュ(現金及び預金−借入金)は8,286百万円(2019年9月期第2四半期末)と豊富でありバランスシートは強固である。
1. 2019年9月期第2四半期業績概要(実績):売上総利益率改善で前年同期比54.9%増の営業増益
2019年9月期第2四半期の連結業績は、売上高35,597百万円(前年同期比8.0%増)、営業利益1,547百万円(同54.9%増)、経常利益1,684百万円(同54.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益で1,017百万円(同47.1%増)となった。順調に売上高を確保したことに加え、売上総利益率が1.2ポイント改善し、一方で販管費を予算内に抑えることができたため営業利益は大幅増益となった。ただし、前期の水準が低かったことも大幅増益の理由の1つだ。セグメント別の利益は、戸建住宅事業は前年同期比28.3%増、大型物件事業は同44.7%増となり、両事業で増益を確保した。
2. 2019年9月期見通し:営業利益は前期比21.3%の増益予想
2019年9月期は売上高で69,800百万円(前期比10.4%増)、営業利益で1,850百万円(同21.3%増)、経常利益で2,060百万円(同20.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益で1,290百万円(同15.9%増)と予想されており、期初予想と変わっていない。しかし既に上期で1,547百万円の営業利益を計上していることから、この予想を達成するのはほぼ確実と思われる。どの程度上方修正されるかが注目点となりそうだ。
3. 中期経営計画の目標(2019年9月期):営業利益目標は既に一度達成済みだが再挑戦
同社は2019年9月期を最終年度とする中期経営計画を発表していたが、その数値目標は売上高700億円、営業利益19億円、営業利益率2.7%であった。このうち営業利益及び同利益率は既に2017年9月期に一度は達成されたが、2018年9月期に減益となってしまったことから再チャレンジすることになるが、現状から判断すると達成されるのはほぼ確実と言えるだろう。2020年9月期には新しい中期経営計画が発表される見込みだが、高い水準ではあるが売上高1,000億円が目標となりそうだ。株主還元については配当性向30%を目途としており、今期も年間32円配当(予想配当性向28.7%)を継続するが、業績次第では増配の可能性もありそうだ。
■Key Points
・主力事業は外壁工事、住設工事及び建材販売。管理体制の徹底で財務基盤は強固
・業界環境は楽観できないが、2019年9月期業績は前期比21.3%の営業増益を目指す
・中期経営計画目標(2019年9月期営業利益19億円)の達成はほぼ確実だろう
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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