「２０２１年のＩＰＯ」が５位にランク、３月下旬１３社上場でＩＰＯ市場活発化＜注目テーマ＞

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　みんなの株式と株探が集計する「人気テーマランキング」で、「２０２１年のＩＰＯ」が５位にランクインしている。

　３月下旬に入り､ＩＰＯ市場が活発化している。３月１６日に東証１部に上場したウイングアーク１ｓｔ<4432.T>、マザーズ市場に新規上場したヒューマンクリエイションホールディングス<7361.T>を皮切りとして、きょうマザーズ上場のブロードマインド<7343.T>、ジャスダック上場のイー・ロジット<9327.T>まで１１社が新たに上場。更に３０日にはＡｐｐｉｅｒ　Ｇｒｏｕｐ<4180.T>とスパイダープラス<4192.T>のマザーズ上場が控えている。４月は前日までで１２社のＩＰＯが発表されており、このペースが続くと２０年の９３社を超えるＩＰＯ数となる可能性が高い。

　公開価格から初値までの騰落率でも、今年１番目のＱＤレーザ<6613.T>が２．３倍でスタートしたのを皮切りに、３月２５日まで１６社連続で初値が公開価格を上回ってスタートした。なかでも２月２５日にジャスダック市場に上場したアピリッツ<4174.T>は上場２日目に公開価格の４．７倍の好調スタートとなるなど、公開価格の２倍以上の初値をつける銘柄も多い。

　今年に入り、２月１５日には日経平均株価は約３０年６カ月ぶりに３万円台を回復したが、その後は頭を押さえられた格好。かわって、上値に対するしこりが少なく値動きの軽いＩＰＯへの関心が高まっており、こうしたことがテーマとしての「２０２１年のＩＰＯ」へ注目を高める形となっている。

　この日は、Ｓｈａｒｉｎｇ　Ｉｎｎｏｖａｔｉｏｎｓ<4178.T>、ココナラ<4176.T>、ベビーカレンダー<7363.T>などが上昇。ＱＤレーザ、アピリッツも堅調な動きとなっている。なお、きょうジャスダック市場に新規上場したイー・ロジットは、公開価格１５００円を４９５円（３３．０％）上回る１９９５円で初値をつけ、一方のブロードマインドは午前１１時時点で初値がまだ形成されていない。

出所：MINKABU PRESS