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アイリックコーポレーションのニュース
■今後の見通し
1. 2023年6月期連結業績予想の概要
アイリックコーポレーション<7325>の2023年6月期の連結業績予想は、売上高が前期比17.8%増の6,122百万円、営業利益が同27.2%減の304百万円、経常利益が同28.1%減の310百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.0%減の179百万円としている。各事業とも順調に伸長して2ケタ増収だが、後述するように新たな「3か年計画」(2023年6月期~2025年6月期)の初年度「再始動の年」として、「保険クリニック」の大規模プロモーション(TVCM等)を計画していることから、広告宣伝費が増加(前期比90.1%増の673百万円)し、システム事業の開発費の増加なども考慮して減益予想としている。なお半期別に見ると、上期は大規模プロモーションの実施で営業損失であるが、下期は大規模プロモーションの効果で営業利益が拡大する見込みである。
ただし弊社では、新規出店に係る先行投資が2022年6月期までに完了した場合、コロナ禍の影響緩和や大規模プロモーション効果による新規来店客数・成約数増加で利益が出やすい収益体質となっていること、ストック収益が主力のソリューション事業のAS部門や、成長分野と位置付けるシステム事業が順調に拡大することを勘案すれば、会社予想に上振れの可能性があると評価している。
2. セグメント別計画と重点施策
セグメント別売上高の計画は、保険販売事業が前期比18.0%増の3,476百万円(直営店部門・RM部門が同27.7%増の3,259百万円、法人営業部門が同44.9%減の217百万円)、ソリューション事業が同10.4%増の1,729百万円(AS部門が同12.2%増の1,019百万円、FC部門が同8.0%増の710百万円)、システム事業が同33.4%増の915百万円である。
保険販売事業の直営店部門・RM部門は大規模プロモーションの効果で大幅増収を見込んでいる。出店については既に先行して実施済みのため、FC店舗からの転換を除いて新規出店を抑制する。業績の低迷している5店舗については移転を計画している。さらに、営業企画機能・マーケティング機能の強化、質の高いコンサルタントの育成、デジタル技術活用による生産性向上に注力する。営業企画機能・マーケティング機能の強化では、インバウンド専門コールセンターから、アウトバウンドも新たに実施する。法人営業部門は2022年6月期の大型案件の反動減を見込んでいる。
ソリューション事業のAS部門は、引き続きASシリーズのID数が順調に増加し、ストック収益が拡大する見込みだ。大手保険会社をはじめとする複数の大型案件の獲得を目指して営業活動を継続する。また企業代理店の職域に向けたロボアドなど新たなソリューションの拡販、アライアンス強化によるOEMサービス提供、新規ソリューションの開発、CS(カスタマーサクセス)機能強化による解約率の改善なども推進する。FC部門は大規模プロモーション実施によるFC店への送客増、FC店舗数の増加などで順調な拡大を見込んでいる。2023年6月期末の店舗数の計画は前期比19店舗増の215店舗で、異業種向け新規リクルート活動の強化、出店候補地獲得の強化、FC店舗買い取り、店舗運営指導要員派遣などを推進する。
システム事業は「スマートOCR」の企業や官公庁(入札)からの引き合いが強く、導入数増加で大幅増収を見込んでいる。代理店販売の強化、外部の既存SaaSやソフトウェアとのシステム連携、共同開発による新システムの拡販、プロジェクト開発の強みを生かしたカスタマイズ、営業体制強化のための新卒・中途社員採用及び育成などを推進する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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1. 2023年6月期連結業績予想の概要
アイリックコーポレーション<7325>の2023年6月期の連結業績予想は、売上高が前期比17.8%増の6,122百万円、営業利益が同27.2%減の304百万円、経常利益が同28.1%減の310百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.0%減の179百万円としている。各事業とも順調に伸長して2ケタ増収だが、後述するように新たな「3か年計画」(2023年6月期~2025年6月期)の初年度「再始動の年」として、「保険クリニック」の大規模プロモーション(TVCM等)を計画していることから、広告宣伝費が増加(前期比90.1%増の673百万円)し、システム事業の開発費の増加なども考慮して減益予想としている。なお半期別に見ると、上期は大規模プロモーションの実施で営業損失であるが、下期は大規模プロモーションの効果で営業利益が拡大する見込みである。
ただし弊社では、新規出店に係る先行投資が2022年6月期までに完了した場合、コロナ禍の影響緩和や大規模プロモーション効果による新規来店客数・成約数増加で利益が出やすい収益体質となっていること、ストック収益が主力のソリューション事業のAS部門や、成長分野と位置付けるシステム事業が順調に拡大することを勘案すれば、会社予想に上振れの可能性があると評価している。
2. セグメント別計画と重点施策
セグメント別売上高の計画は、保険販売事業が前期比18.0%増の3,476百万円(直営店部門・RM部門が同27.7%増の3,259百万円、法人営業部門が同44.9%減の217百万円)、ソリューション事業が同10.4%増の1,729百万円(AS部門が同12.2%増の1,019百万円、FC部門が同8.0%増の710百万円)、システム事業が同33.4%増の915百万円である。
保険販売事業の直営店部門・RM部門は大規模プロモーションの効果で大幅増収を見込んでいる。出店については既に先行して実施済みのため、FC店舗からの転換を除いて新規出店を抑制する。業績の低迷している5店舗については移転を計画している。さらに、営業企画機能・マーケティング機能の強化、質の高いコンサルタントの育成、デジタル技術活用による生産性向上に注力する。営業企画機能・マーケティング機能の強化では、インバウンド専門コールセンターから、アウトバウンドも新たに実施する。法人営業部門は2022年6月期の大型案件の反動減を見込んでいる。
ソリューション事業のAS部門は、引き続きASシリーズのID数が順調に増加し、ストック収益が拡大する見込みだ。大手保険会社をはじめとする複数の大型案件の獲得を目指して営業活動を継続する。また企業代理店の職域に向けたロボアドなど新たなソリューションの拡販、アライアンス強化によるOEMサービス提供、新規ソリューションの開発、CS(カスタマーサクセス)機能強化による解約率の改善なども推進する。FC部門は大規模プロモーション実施によるFC店への送客増、FC店舗数の増加などで順調な拡大を見込んでいる。2023年6月期末の店舗数の計画は前期比19店舗増の215店舗で、異業種向け新規リクルート活動の強化、出店候補地獲得の強化、FC店舗買い取り、店舗運営指導要員派遣などを推進する。
システム事業は「スマートOCR」の企業や官公庁(入札)からの引き合いが強く、導入数増加で大幅増収を見込んでいる。代理店販売の強化、外部の既存SaaSやソフトウェアとのシステム連携、共同開発による新システムの拡販、プロジェクト開発の強みを生かしたカスタマイズ、営業体制強化のための新卒・中途社員採用及び育成などを推進する。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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