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ステムセル研究所のニュース
先週の新興市場では、マザーズ指数が1100pt台後半に位置する75日移動平均線や節目の1200ptあたりで一進一退の展開となった。週前半は注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に幕間つなぎ的な物色が続いたようだが、6月15日に一時1200pt台を回復したこともあって、徐々に戻りは鈍化。そしてFOMC直後は米長期金利の急伸で売られる場面があり、週末も米長期金利こそ反落したものの、値幅が大きく出ていた主力大型株やマザーズ指数に影響のないIPO銘柄に物色の矛先が向いた。なお、週間の騰落率は、日経平均が+0.1%であったのに対して、マザーズ指数は-0.4%、日経ジャスダック平均は+0.6%だった。
個別では、マザーズ時価総額上位のビジョナル<4194>が週間で3.4%安、BASE<4477>が同6.9%安と軟調。売買代金上位では、前の週に上場したワンダープラネット<4199>、外資系証券の投資判断引き下げが観測されたHENNGE<4475>が大きく下落した。また、好決算ながら材料出尽くしと受け止められたプレミアアンチエイジング<4934>は週間のマザーズ下落率トップとなった。一方、メルカリ<4385>が同2.4%高、フリー<4478>
が同4.4%高と時価総額上位全般にはまずまず堅調。セルソース<4880>やMacbee Planet<7095>は決算が好感されて賑わった。ジャスダック主力は、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同6.1%高、ワークマン<7564>が同3.1%安と高安まちまち。
売買代金上位ではシンバイオ製薬<4582>やフェローテックHD<6890>が買われ、シキノハイテック<6614>は大幅高となった。一方、前の週に上場したテンダ<4198>は売りがかさんだ。なお、マザーズ・ジャスダックとも上場率上位に低位株が目立った。IPOでは、6月16日上場の全研本社<7371>が公開価格を1割強、18日上場のEnjin<7370>が5割強上回る初値を付けた。
今週の新興市場では、マザーズ指数は現行水準でのもみ合いが続くとみておきたい。
米国ではタカ派的だったFOMCの内容が消化されるとともに、インフレ観測の後退で長期金利が低下。また、先行していた米国等の経済改善もピークアウト感が広がってきており、内需系の「中小型グロース(成長)株」は当面有望なカテゴリーになると考えられる。ただ、今週から6月後半のIPOラッシュが本格化するため、これら新規上場銘柄に物色の矛先が向かえば、マザーズ指数が上値を試す展開までは期待しづらいだろう。
とはいえ、GA technologies<3491>やカオナビ<4435>は5月までの調整局面が長かっただけに、更なる戻りを期待したいところ。セルソースも業績上方修正の幅の大きさを考慮すれば、上値追いの動きが続く可能性がある。なお、今週は6月25日に出前館<2484>などが決算発表を予定している。
IPO関連では、今週12社が新規上場する。「インフラテック」のベイシス<4068>や「さい帯血バンク」のステムセル研究所<7096>などは初値期待が高いようだが、他にも有力銘柄が散見される。1日当たり2~4社が上場するだけに、全般に投資資金の分散で初値は伸び悩みがちになると考えられるが、その分初値投資の妙味も出てくるだろう。
なお、先週はアシロ<7378>(7月20日、マザーズ)など3社の新規上場とリヴァンプの上場中止が発表されている。
(小林大純) <HK>
個別では、マザーズ時価総額上位のビジョナル<4194>が週間で3.4%安、BASE<4477>が同6.9%安と軟調。売買代金上位では、前の週に上場したワンダープラネット<4199>、外資系証券の投資判断引き下げが観測されたHENNGE<4475>が大きく下落した。また、好決算ながら材料出尽くしと受け止められたプレミアアンチエイジング<4934>は週間のマザーズ下落率トップとなった。一方、メルカリ<4385>が同2.4%高、フリー<4478>
が同4.4%高と時価総額上位全般にはまずまず堅調。セルソース<4880>やMacbee Planet<7095>は決算が好感されて賑わった。ジャスダック主力は、ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が同6.1%高、ワークマン<7564>が同3.1%安と高安まちまち。
売買代金上位ではシンバイオ製薬<4582>やフェローテックHD<6890>が買われ、シキノハイテック<6614>は大幅高となった。一方、前の週に上場したテンダ<4198>は売りがかさんだ。なお、マザーズ・ジャスダックとも上場率上位に低位株が目立った。IPOでは、6月16日上場の全研本社<7371>が公開価格を1割強、18日上場のEnjin<7370>が5割強上回る初値を付けた。
今週の新興市場では、マザーズ指数は現行水準でのもみ合いが続くとみておきたい。
米国ではタカ派的だったFOMCの内容が消化されるとともに、インフレ観測の後退で長期金利が低下。また、先行していた米国等の経済改善もピークアウト感が広がってきており、内需系の「中小型グロース(成長)株」は当面有望なカテゴリーになると考えられる。ただ、今週から6月後半のIPOラッシュが本格化するため、これら新規上場銘柄に物色の矛先が向かえば、マザーズ指数が上値を試す展開までは期待しづらいだろう。
とはいえ、GA technologies<3491>やカオナビ<4435>は5月までの調整局面が長かっただけに、更なる戻りを期待したいところ。セルソースも業績上方修正の幅の大きさを考慮すれば、上値追いの動きが続く可能性がある。なお、今週は6月25日に出前館<2484>などが決算発表を予定している。
IPO関連では、今週12社が新規上場する。「インフラテック」のベイシス<4068>や「さい帯血バンク」のステムセル研究所<7096>などは初値期待が高いようだが、他にも有力銘柄が散見される。1日当たり2~4社が上場するだけに、全般に投資資金の分散で初値は伸び悩みがちになると考えられるが、その分初値投資の妙味も出てくるだろう。
なお、先週はアシロ<7378>(7月20日、マザーズ)など3社の新規上場とリヴァンプの上場中止が発表されている。
(小林大純) <HK>
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