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前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2022/08/26 05:20

フォースタ <7089>  3,360円 (+500円、+17.5%) ストップ高

 フォースタートアップス <7089> [東証G]がストップ高。同社は25日、経済産業省の中国経済産業局から「22年度中国地域ものづくり中小企業事業化支援事業(オープンイノベーション・エコシステム構築事業)」を受託したことを明らかにしており、これが材料視されたようだ。この事業では、「中国地域価値創造チャレンジ事業」「中国地域ベンチャーミートアップ事業」「中国地域におけるエコシステムの考察」などの取り組みを通じて、ものづくり中小企業とパートナーとのオープンイノベーション実践支援を行う予定だとしている。

岡野バ <6492>  3,435円 (+503円、+17.2%) ストップ高

 岡野バルブ製造 <6492> [東証S]がストップ高。エネルギーの安定供給や脱炭素化に向け、政府が原発の追加再稼働や運転期間の延長、次世代原発の建設を検討する方針を示しており、これを受けて株式市場では原発関連に位置づけられる銘柄群が物色人気となった。こうしたなか、発電用バルブ最大手で原子力や火力向けに強みを持つ同社にも買いが向かった。また、同じく原発など発電所向けバルブを手掛けるTVE <6466> [東証S]も上昇した。

アサカ理研 <5724>  1,514円 (+170円、+12.7%)

 アサカ理研 <5724> [東証S]が4日続急騰。25日付の日本経済新聞朝刊が「環境省はリサイクル分野の今後の対応をまとめた工程表を近く策定する」と報じた。2030年までにリサイクルやシェアリングなど循環経済の関連ビジネスで、市場規模を現在の50兆円から80兆円以上に拡大させるとしており、これを受けて貴金属回収を手掛ける同社に思惑的な買いが入ったようだ。同じく貴金属回収のエンビプロ・ホールディングス <5698> [東証P]や松田産業 <7456> [東証P]も上昇したほか、家電回収のリネットジャパングループ <3556> [東証G]も一時ストップ高に買われ、25日の株式市場ではリサイクル関連に位置づけられる銘柄に物色が広がった。

日電波 <6779>  1,559円 (+171円、+12.3%)

 東証プライムの上昇率トップ。日本電波工業 <6779> [東証P]が続急騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が24日付で同社の投資判断「オーバーウエイト(強気)」を据え置き、目標株価を前回の2200円から2400円へ引き上げたことが好材料視された。レポートでは、エクイティストーリーは車載向け需要拡大、及びフォトリソ製品比率の増加に伴う業績改善と報告。事業構造改革の期間が終了し、今後は成長戦略に視点が移るとみている。円安に加え、足もとの事業環境変化もプラス材料として織り込み、23年3月期から25年3月期までの業績見通しを上方修正した。

タムラ <6768>  751円 (+73円、+10.8%)

 東証プライムの上昇率2位。タムラ製作所 <6768> [東証P]が急反騰。25日付の日本経済新聞朝刊で「日本企業が電気自動車(EV)向けに省エネ性能を大幅に高めた次世代半導体 の生産を始める」と報じられた。その中で、同社は24年に月数万個の規模で生産を始めるとされており、これが材料視された。世界でEV化が加速しており、急増する需要の取り込みによる業績への寄与が期待されたようだ。

大阪チタ <5726>  3,150円 (+275円、+9.6%)

 東証プライムの上昇率4位。大阪チタニウムテクノロジーズ <5726> [東証P]が5日ぶりに急反騰。24日の取引終了後、バークレイズ・キャピタル・セキュリティーズが財務省に大量保有報告書を提出し、バークレイズ・キャピタルと共同保有者の同社株式保有比率は6.54%と、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて需給思惑など働いたようだ。また、24日に政府が原発再稼働や次世代原発の建設を検討する方針を示したことで、プラントで用いられるチタンの需要が高まるとの期待も向かったもよう。同業の東邦チタニウム <5727> [東証P]も急伸した。

セグエG <3968>  678円 (+57円、+9.2%)

 東証プライムの上昇率6位。セグエグループ <3968> [東証P]が続急伸。同社は25日正午過ぎに、タイでセキュリティー・ITインフラ製品の販売やメンテナンスを手掛けるISSレゾリューションの株式を取得して子会社化すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。株式譲渡契約の締結日は今月中を予定。同社は今回の子会社化を通じて海外進出の第一歩を踏み出し、両社の強みを生かしたビジネスシナジーの創出を図るとともに、ASEAN市場での事業展開を進めるとしている。

Fスターズ <3687>  1,294円 (+102円、+8.6%)

 東証プライムの上昇率8位。フィックスターズ <3687> [東証P]が続急伸し、年初来高値を更新。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1600円とした。同社は大量データの計算や書き込みを高速化する技術に強みを持つソフトウェア会社。量子コンピューターの導入支援なども展開。22年9月期の連結営業利益は前期比64.8%増の16億円と3期ぶりの増益を予想しており、新たな業績拡大局面を迎えていることを評価している。また、自動運転やロボットなど大量データの高速処理を必要とする製品やサービスの開発が増えるデジタルトランスフォーメーション(DX)社会の到来を追い風に中期的な成長を期待している。

HOUSEI <5035>  1,135円 (+83円、+7.9%)

 HOUSEI <5035> [東証G]が急反発。24日の取引終了後、東京証券取引所が25日売買分から、信用取引による新規の売り付け及び買い付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする信用取引の臨時措置を解除すると発表。また、日本証券金融も同日付で貸借取引銘柄別増担保金徴収措置を解除するとしており、短期資金の流入が活発化するとの思惑から買いが向かったようだ。

ステラケミ <4109>  2,859円 (+163円、+6.1%)

 ステラ ケミファ <4109> [東証P]が続急伸、年初来高値更新した。24日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されたようだ。取得上限は50万株(発行済み株数の4.0%)、または17億円。期間は25日から来年3月24日まで。

東洋合成 <4970>  8,440円 (+430円、+5.4%)

 東洋合成工業 <4970> [東証S]が続急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は24日、同社株のレーティングを「ホールド」から「バイ」に引き上げた。目標株価は9200円(従来1万円)とした。世界的なインフレ、経済減速などに伴う半導体デバイス市場の調整などから株価水準は切り下がったが、高機能化、低消費電力化、低コスト化などに向けEUV(極端紫外線)プロセスの中長期的な成長性や関連業界における同社の立ち位置に変化はないことから、レーティングを引き上げた。株価の下落で中長期視点では現実買いの局面にある、と指摘している。

T&K <4636>  990円 (+47円、+5.0%)

 T&K TOKA <4636> [東証P]は大幅続伸で年初来高値を更新。24日の取引終了後、23年3月期第2四半期の単独業績に、連結子会社である東華油墨国際(香港)の清算に伴う子会社清算益13億5700万円を特別利益として計上する見込みと発表しており、これが好感された。なお、連結決算上では消去されるため連結業績への影響はないとしている。

フロンテオ <2158>  870円 (+39円、+4.7%)

 FRONTEO <2158> [東証G]が大幅続伸。24日の取引終了後、AIエンジン「KIBIT」を構成するコア技術の一つであるLandscapingにおいて、人の行動の機微を捉えるアルゴリズムの改良に成功したと発表しており、これが好材料視されたようだ。デジタルフォレンジック(デジタルデバイスに記録された情報を対象とする情報保全・分析調査)における証拠に関連する文書と関連しないレビュー文書数を、従来比で最大44%削減する分類性能の向上に成功した。データ内で頻繁に出現しない希少度の高いワードの中で、人の行動の機微を示す可能性の高いものに対し、証拠文書に関連する度合いを、統計学に基づいてより精緻に定式化する独自技術を開発したとしている。

※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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