北電工業が上昇加速、ＭＥＭＳ量産技術を再評価

　北陸電気工業<6989.T>が、一時２３円高の１８９円まで急伸。抵抗器やセンサーなど集積回路を手掛けており世界で初めて微小電気機械素子（ＭＥＭＳ）の量産に成功するなどその高技術力が注目され、ＭＥＭＳ技術を核にして３次元加速度センサーやフォースセンサーなどにも展開していることから、高性能ロボット関連の一角として新たな買い手掛かりを提供している。一方、大阪市立大学と共同で「磁性薄膜エネルギーセンサー」を開発したことで、今後市場の急成長が見込まれるスマートグリッド・デバイス向けでも活躍が期待されている。株価は２００円未満と低位で材料性も豊富だが、これまで個人投資家の注目度が比較的浅かったこともあって、信用買い残は直近２５０万株弱にとどまるなど、日々の出来高比較でみても重荷とならない水準。これが、ここにきて上値の軽さに反映されているようだ。
　
北電工業の株価は９時５４分現在１８６円（△２０円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）