北電工業が切り返し、低位材料株物色の流れが追い風に

　北陸電気工業<6989.T>が切り返しに転じた。全般相場は材料株物色の色彩が強まっており、低位に位置する同社株にも短期資金が流入している。同社はスマートフォンやタブレット端末向けに抵抗器や集積回路を生産しているが、世界で初めて微小電気機械素子（ＭＥＭＳ）の量産に成功するなどその技術力に対する評価が高い。ＭＥＭＳの量産技術を応用して３次元加速度センサーやフォースセンサーなどにも展開しており、これが高性能ロボット関連としての切り口にもつながっている。また、１５年３月期営業利益は合理化努力も寄与して前期比４．３倍の１２億円予想と急回復する見通しにあり、ファンダメンタルズ面からのアプローチでも時価２００円未満は評価不足といえる。

北電工業の株価は１３時４８分現在１６２円（△６円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）