＜動意株・１５日＞（大引け）＝フィックスターズ、カルビー、エルナーなど

　フィックスターズ＜3687.T＞＝後場に入りストップ高。前引け後に、同社が提案していた「並列ハードウェア活用を加速される画像処理フレームワークの開発」が新エネルギー・産業技術総合開発機構（ＮＥＤＯ）の「平成２５年度イノベーション実用化ベンチャー支援事業」に採択されたと発表しており、これを好感した買いが入った。この事業は、検査装置や医療機器、画像認識といった画像処理が必要となる産業分野で、高効率な処理を実現する並列ハードウェアの活用を加速させることを狙いとし、各種並列ハードウェアの性能検証や製品開発で、再利用可能な画像処理のソースコードを含んだソフトウェアフレームワークを実用化開発するというもの。

　カルビー＜2229.T＞＝３日続伸。１３日に１５年３月期の連結業績について、売上高２１３０億円（前期比６．５％増）、営業利益２２５億円（同１４．１％増）と、前期に続き２ケタ超の増益を見込み、期末一括配当は２６円（前期２２円）を予定したことが引き続き好感されている。ポテト系スナックとベーカリー、シリアル食品は「フルグラ」の販売が増加、北米、中国など海外事業も引き続き拡大する見込みで、コスト・リダクションを進めることにより収益性も向上する。

　エルナー＜6972.T＞＝後場大幅高。午後１時ごろに、１４年１２月期の連結業績見通しについて、売上高２９０億円（前期比０．７％増）、営業利益１０億４０００万円（同３．７倍）は従来予想を据え置きつつ、純利益を従来予想の２億７０００万円から３億７０００万円（前期５億３３００万円の赤字）へ上方修正したことを好感した買いが入った。退職給付制度改定益を特別利益に計上したことなどが要因。

　旭ダイヤモンド工業＜6140.T＞＝急伸。同社は１４日取引終了後に、１５年３月期通期の連結業績見通しを発表。営業利益予想を７５億円（前期比５５．１％増）としているほか、年間配当計画３０円（前期は２２円）を打ち出している。通期連結売上高予想は４８３億円（前期比１７．７％増）を見込む。会社側では、電子・半導体業界や輸送機器業界、機械業界、石材・建設業界向けに関連工具の需要が拡大すると予想。

　ＴＯＷＡ＜6315.T＞＝大幅高で３日続伸。樹脂封止装置や切断装置など後工程の半導体製造装置を手掛けるが、１４年３月期営業損益は４億５７００万円と黒字化を果たし、１５年３月期は前期比２．２倍の１０億円と一気に回復色を強める見込みで見直し買いが加速。スマートフォン需要の世界的な拡大が強い追い風となっており、アジアの大手メーカー向けに樹脂封止装置が伸びる。

　サニックス＜4651.T＞＝３日続伸。４月２３日につけた年初来高値１２７９円を上回った。同社は１４日取引終了後に、１５年３月期通期の連結業績見通しを発表。営業利益予想を１４０億円（前期比３．１倍）としていることが好感されているようだ。通期連結売上高予想は１６１５億円（前期比９１．８％増）を見込む。販売から部材調達、施工までを行う産業用太陽光発電システム事業が引き続き業績をけん引するという。
　
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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）