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三井ハイテック

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株価(15:30)

746.0
+19.0(+2.61%)

三井ハイテックの個人投資家の売買予想

買い予想終了

PBR0.7倍はやはり割安、業績も復活中、目標株価1000円

予想株価

1,000
登録時株価

874.0円

獲得ポイント

+152.91pt.

収益率

+53.89%

期間

長期投資 (数ヶ月~数年単位で売り買い)

理由

業績(会社計画の修正発表を含む)

三井ハイテックは地味な会社である。IRもしないし、決算説明会もしない。2008年度から2010年度まで円高と半導体関連の落ち込みで赤字が続き何度か無配になった経緯もあり、機関投資家は見向きもしない銘柄だ。

しかしここ数年の円安と自動車関連の売上拡大、ICリードフレームの残存者利益などで収益は順調に回復し、去年はそこそこの収益(売上高655億円で営業利益30億円)をあげた。利益率の低さからエクセレントカンパニーとは言えないが、財務体質は(リーマンショック以降の赤字続きを経ても)良好で自己資本比率は84%と高く、無借金だ。前期末ベースのPBRでみても0.7倍。確かにROEが5.3%と低いので低評価はしかたないが、それでも現在の為替水準が定着して大きくまた円高(110円以下など)に振れるリスクがないならば、収益回復は順調に進むだろう。

6月3日に発表した第1四半期決算は営業利益が前年同期比41%減の4.5億円とかなり見栄えの悪いものだったため、株価は大きく調整した。これは前年同期は(2−4月)消費税引き上げ前の駆け込み需要で自動車用モーターコアの出荷台数が大きく減少したためだ。もともと中間期でも減益見込みであったが(営業利益は前年同期比14%減の13億円)、差し引き第2四半期では同13.2%増の8.5億円を達成せねばならない。中間期は若干の未達かもしれない。

しかし通期予想も過大なものではなく、営業利益は横ばい、経常利益は為替評価益を見込まず(昨年は7億円もあった)、前年同期比20%減の31億円を見込む。設備投資も引き続き高水準(前期と同じ60億円)で減価償却費は前年費7億円増の50億円の見込みであることが収益の伸びを緩慢にしている。しかし同社の為替前提は1ドル110円で(前期実績107円)、同社はほとんどが国内生産のため、理論上1ドル1円の変動で売上高で3億円、利益で1億円の押し上げ要因となる。

今期は国内車生産が減少する見込みだが、設備投資をしているということは車メーカーから中長期の増産オーダーが来ているということで増益基調は続くのではないか。トヨタも2.2%出資しており、技術力には定評ある会社であるが経営能力がイマイチ。ここにアクティビストファンドとかが付け入る余地はありそう。配当は今期1円増配の18円で、配当性向28.8%、配当利回りは2%。3月に約1%の自社株買いもしている。

上期決算発表まで当面冴えない展開が続くかもしれないが、アク抜けすれば1000円程度まで戻るだろう。1000円は今期末予想PBRで0.8倍の水準。
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