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浜松ホトニクスのニュース
「逆風も腕の振るいどころか?中小型材料株に活路!」
●逆転する過剰流動性相場、安値は10~12月か?
2009年3月からスタートした長期上昇相場は、18年10月をもって終焉を迎えたようだ。高値から20%の下げをみせたことで、下げ相場に転じたことが確認されたといえる。
これを前提に2019年相場を展望してみたい。
これまでの上昇相場の基本的な背景を振り返ると、09年から世界経済は30%しか伸びていないのに資金供給量は3倍にも増えている。つまり、過剰流動性が株価を押し上げたことは明白である。
ところが、米国はすでに18年10月に資金供給を減らす金融引き締めに入り、EUも19年秋には政策転換する方針を明らかにしている。そうなれば、日本だけが緩和策をとることになるが、世界的に過剰流動性は減少せざるを得ない。
このことは株価にとって逆風となるのは当然である。そして、株価が下がれば逆資産効果で景気も減速する。
こうしたことから、19年の株式市場はトレンドとしては調整局面となろう。年足でいえば陰線になる、と予想される。
とはいえ、株価は一本調子に下げるわけではない。年間の波形を予想すると、1~3月は総じて騰げ下げを繰り返しながらも緩やかな上昇となろう。9年半に及ぶ上昇の余熱が残っていること、また、現実にまだ好景気が完全にダウンしていないからだ。
しかし、4月以降は日米通商交渉で米国は相当厳しい姿勢で臨んでくると予想され、為替も円高トレンドを強めると予想される。頼みの企業収益も円高で徐々に予想を下方修正せざるを得なくなろう。
もっとも、夏頃からは売り飽き気分の台頭や日米通商交渉の一巡感、参院選を控えての政府の景気対策などから自律反発も予想される。
それも、消費増税で一変。消費落ち込みへの懸念、五輪工事の完了に伴う建設不況への懸念から再び株価は下値を試す展開が予想される。水準としては1~3月に高値2万2000円、安値は10~12月に1万7000円あたりと判断している。
●個人投資家の腕の振るいどころに
さて、19年の物色対象はどうみたらよいのか。
基本的にダウンサイドの株価展開なら、通常は何を買っても駄目ということになるが、個別もその流れに従わざるを得ない。
ただ、どのような暗い相場でも日々売買する投資家が存在する以上、銘柄は上下する。基本的には、中小型の材料株が面白そうだ。
切り口は好業績、あるいは新製品開発、企業買収など多様だ。しかも、銘柄が絞られるだけにエネルギーがそこに集中して、思わぬ高値を現出する。むしろ、あれもこれも騰がるような上昇相場より個人投資家にとっては腕の振るいどころだろう。
以下、注目する10銘柄を挙げてみたい。
まず、先行き膨大な需要が期待される5G関連のアンリツ <6754> 、宇宙開発関連のキヤノン電子 <7739> 、防災関連の明星電気 <6709> [東証2]、航空機部品の日機装 <6376> 、医療関連の浜松ホトニクス <6965> 。原油安、円高で海外旅行客が増える日本航空 <9201> 、インフラ投資関連の五洋建設 <1893> 、ドル安で生き返った金関連の住友金属鉱山 <5713> 、中型航空機で名乗りをあげる三菱重工業 <7011> 、体質改善で業績回復の三越伊勢丹ホールディングス <3099> などに注目したい。
◆植木氏のお勧め「2019年ポートフォリオ10銘柄」
アンリツ <6754>
キヤノン電子 <7739>
明星電気 <6709> [東証2]
日機装 <6376>
浜松ホトニクス <6965>
日本航空 <9201>
五洋建設 <1893>
住友金属鉱山 <5713>
三菱重工業 <7011>
三越伊勢丹ホールディングス <3099>
2018年12月27日 記
★元日~3日に、2019年「新春特集」を一挙、“26本”配信します。ご期待ください。
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