日本CMK(6958)ようやく底放れを見せてきた出遅れ株の押し目買いを狙う◆あすなろ投資顧問 加藤あきら◆

ようやく底放れを見せてきた出遅れ株の押し目買いを狙う

【事業内容】
　プリント配線基板の最大手で自動車、デジカメ向けに強みを持ち、車載用プリント配線板は世界一のシェアを握る。スマートフォンやタブレットPC、次世代ノートPCなどの高機能化と小型軽量化に必要とされる高付加価値製品の強化に乗り出している。

【業績面】
　業績面においては5/14に前期本決算を発表し、売上高は前々期比8.4％減収、最終利益は赤字転落となった。日本においては大型台風の影響などから生産減少がセグメント損失につながったほか、中国以外の欧米・アジア向けの落ち込みが大きかったとみられる。ただし主力の車載向けでは自動車の電動化・電装化から需要が高水準を維持しているとみられ、車載用の競争優位性を保ちながら、通信デバイス市場でもシェア拡大を狙う。

【株価動向】
　株価は3/17安値335円を底値に下値圏でもみ合いを続けていたが、足元の出遅れ株見直しの市場物色から保ち合い放れの動きに変化していきている。未だ出遅れ感が強くバリューを意識する中長期投資家などにとってはようやく強気転換してくるところとみられる。今後の普及進展が期待される先進運転支援システムの需要拡大などから株価が下押しを迫られる局面では逆張りで買い向かうのも有効になるとみている。