山一電機、今期経常を一転15％増益に上方修正、配当も9円増額

　山一電機 <6941> が2月3日大引け後(15:00)に決算を発表。20年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比6.8％減の25.3億円に減った。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の27億円→32.5億円(前期は28.3億円)に20.4％上方修正し、一転して14.8％増益見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の10.4億円→15.9億円(前年同期は4.1億円)に52.5％増額し、増益率が2.5倍→3.9倍に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の29円→38円(前期は32円)に大幅増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比2.9倍の8.8億円に急拡大し、売上営業利益率は前年同期の6.8％→12.3％に急改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　売上につきましては、テストソリューション事業においてメモリ半導体用ソケットの需給が回復してきましたが、コネクタソリューション事業の車載機器および産業機器市場の落ち込みを反映した結果、売上合計では増減なしの見込みとなりました。　営業利益、経常利益および親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、テストソリューション事業の増収に伴う収益改善と、コネクタソリューション事業での生産性の改善をはじめとした原価低減および固定費の改善等により期初予想を上回る見込みとなりました。

　　当社グループは、2017年度を初年度とする３ヵ年中期経営計画（2018年３月期～2020年３月期）において、2019年度（2020年３月期）の配当性向30％を目指すことを公表しております。株主還元向上の一環として通期の業績予想の上方修正に伴い、期末配当予想額を19円から28円に増額修正いたします。　なお、2020年３月期の期末配当につきましては、2020年６月に開催予定の定時株主総会に付議する予定であります。