エノモト、前期経常を一転11％増益に上方修正

　エノモト <6928> が5月1日大引け後(15:00)に業績修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の12億円→13.9億円(前の期は12.6億円)に16.2％上方修正し、一転して10.6％増益見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の9.2億円→9.1億円(前の期は9.1億円)に0.9％下方修正し、増益率が0.9％増→横ばいに縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の6.9億円→8.9億円(前年同期は6億円)に27.8％増額し、増益率が15.3％増→47.4％増に拡大する計算になる。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2020年3月期の連結業績予想について、売上高はスマートフォン向け部品が当初の予測を上回る需要で推移しました。また利益面では、上記に加え大量生産品目の受注比率の上昇による生産性の向上と、全社を挙げて推進している工程改善活動の効果により営業利益率及び経常利益率が向上し、それぞれ当初の予想を上回る見込みとなりました。なお、新型コロナウイルスの感染拡大は、当連結会計年度の業績への大きな影響はありません。特別損失の計上　当社は、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、保有する建物等に係る固定資産について将来の回収可能性を検討した結果、当連結会計年度において減損損失193百万円を計上しました。また、投資有価証券評価損などその他の特別損失142百万円を含めた当連結会計年度における特別損失の合計は336百万円となる見込みです。（注）上記の予想数値は当社が現時点において入手可能な情報に基づいて作成したものであり、　　　実際の業績は、今後様々な要因によって異なる結果となる場合があります。