キョウデン、前期経常を29％下方修正、配当も5円減額

　キョウデン <6881> [東証２] が5月12日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結経常利益を従来予想の30億円→21.4億円(前の期は39.7億円)に28.7％下方修正し、減益率が24.5％減→46.1％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の17.3億円→8.7億円(前年同期は20.3億円)に49.5％減額し、減益率が14.6％減→56.8％減に拡大する計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の10円→5円(前の期は10円)に大幅減額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　電子事業において、事業構造改革による横浜事業所閉鎖に伴い、長野事業所・大阪事業所へ生産設備の移設ならびに生産移管を進めて参りましたが 、当初想定していた移管後の生産計画を下回って推移したこと 、 昨年 10 月の台風 19 号による材料調達難などの影響により、 売上高、営業利益および経常利益は前回予想を下回る見込みとなりました。 また、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、当社の工業材料事業の 連結子会社 1 社 が保有する一部の固定資産につきまして、将来の回収可能性を検討した結果、帳簿価 額 を 回収可能価額まで減額したことなどにより、 減損損失 550 百万円を特別損失として計上することにより前回予想を下回る見込みとなりました。

　2020年 ３ 月期の期末配当につきましては、上記の業績予想 の修正を踏まえ、誠に遺憾ではございますが当初予想の１株あたり 10 円から 5 円減額の 5 円に修正いたします。