日本マイクロ、今期経常を37％下方修正、配当も5円減額

　日本マイクロニクス <6871> が8月7日大引け後(15:00)に決算を発表。19年9月期第3四半期累計(18年10月-19年6月)の連結経常利益は前年同期比12.0％減の22.7億円に減った。
　併せて、通期の同利益を従来予想の27億円→17億円(前期は34.4億円)に37.0％下方修正し、減益率が21.5％減→50.6％減に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した4-9月期(下期)の連結経常損益も従来予想の3.2億円の黒字→6.7億円の赤字(前年同期は15.1億円の黒字)に減額し、一転して赤字計算になる。

　業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の15円→10円(前期は19円)に大幅減額修正した。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(3Q)の連結経常損益は0.9億円の赤字(前年同期は6.5億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の10.2％→-2.3％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　 当社グループが属する半導体、FPD市場の直近の市場環境及び動向等を踏まえて業績予想を精査した結果、前回公表の2019年9月期通期連結業績予想を見直すこととしました。　 プローブカード事業におきまして、メモリ市況の急激な悪化による影響で、上期好調に推移したメモリ向けプローブカードの需要が、当初予想より減少しました。これにより売上高、及び営業利益が前回業績予想を下回る見込みです。また、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も併せて減少すると予想しております。

　　 当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして認識し、継続的かつ安定的な配当を行うことを基本方針としております。　 期末配当予想につきましては、今回新たに開示した2019年9月期通期連結業績予想の他、配当性向などを総合的に勘案の上、2019年5月14日に公表しました配当予想1株当たり15円から10円に修正することとしました。（注）上記の業績予想等は本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は　　　今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。