小野測器、上期経常を一転赤字に下方修正、通期も減額

　小野測器 <6858> が7月22日大引け後(16:00)に業績修正を発表。19年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常損益を従来予想の4.2億円の黒字→0.4億円の赤字(前年同期は7.6億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
　上期業績の悪化に伴い、通期の連結経常利益も従来予想の9.5億円→2.5億円(前期は10.3億円)に73.7％下方修正し、減益率が7.9％減→75.8％減に拡大する見通しとなった。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　当第２四半期連結累計期間のわが国経済は、アジアを中心とした外需が下振れしている影響を受けまして、輸出や生産で減少の動きがみられる上に、米中を中心とした貿易摩擦問題など、多くのリスク要因を抱えた中で推移いたしました。　このような事業環境のなか、特注試験装置及びサービスの受注は好調に推移したものの、売上高につきましては、主に特注試験機におきまして、顧客指定納期が当連結累計期間内となる案件が少なかったこと、および主に計測機器におきまして、想定した以上に様子見の傾向が強かったことなどにより、当初の予想を大きく下回る見込みとなりました。　損益面では、全社で原価率改善へ向けた取組みを継続しましたが、売上高減少の影響により原価率は若干上昇したこと、また販売費及び一般管理費は、研究開発を精力的に進めた結果、前年同期比で増加したことにより、売上高の減少と相まって営業損失となる見込みとなりました。　通期業績につきましては、特注試験装置は受注が好調であるものの、翌期の売上となる案件が多いことから今期業績への貢献は限られます。また、計測機器については足元の状況に若干の改善傾向が見られ、今後は緩やかに回復すると期待されるものの、上期の減少分を補うには至らないことから、通期の売上高予想を修正することと致しました。損益面におきましては、コストダウンの徹底を図るものの、売上高修正による粗利益減少の影響が大きいこと、また販売費及び一般管理費については、研究開発等の将来に向けた活動は継続することから、損益予想につきましても下方修正することと致しました。