堀場製作所のニュース
チーフ・アナリスト藤根靖晃が、直近1週間に発行された全レポートから独自の視点(ROE・財務レバレッジ・PBR水準等)で、注目銘柄をピックアップします。
堀場製作所 <6856> 【 2+→2+】
「半導体製造装置の調整の影響は株価に大方織り込まれたとみる」
18/12期3Q累計(1-9月)は、売上1,460億円(前年同期比10%増)、営業利益178億円(同22%増)。売上・利益は過去最高更新だが、半導体と自動車計測の見直しから、全体の通期業績見通しが再度引き下げられた。但し、自動車計測で主力の排ガスの事業自体は好調で、米国の一時費用、開発力強化に向けた追加投資等が利益引き下げ要因だ。
予想ROE:12.6% PBR:1.5倍、来期予想PER:10.5倍、来期予想EPS成長率:8%株価(12/7終値):5,130円
Fモデルによる理論株価:7,318円(12月3日by服部隆生)
東プレ <5975> 【 2+→2+】
「上期減益は想定線、20/3期以降は増益基調回帰との見方に変化なし」
19/3期上期(4-9月)は減益となったが、プレス関連での成長への費用先行と冷凍車の売上構成悪化が背景で想定線である。むしろ、冷凍車構成悪化の一方で、プレス製品生産増によりトップラインを確り伸ばしたことが評価できる。19/3期は一旦、踊り場を迎えるがプレス製品関連での豊富な受注見通しを背景に20/3期以降は増益基調回帰との見方に変化なく、株価指標面にも割安感が強いことなどから株価は大底値圏と考える。投資評価は「2+」を維持する。
予想ROE:10.8% PBR:0.9倍、来期予想PER:7.3倍、来期予想EPS成長率:3%株価(12/7終値):2,255円
Fモデルによる理論株価:4,532円(12月4日by高田悟)
プロトコーポレーション <4298> 【 2+→2+】
「単体、グループ会社で収益力改善が進む、通期計画を上方修正」
単体の粗利益の想定以上の増加などにより上期着地は計画を上回る。上期計画上振れ勘案の一方で、物品販売において上期に販売が伸び悩んだ(株)タイヤワールド館ベストの下期の販売見通しを下方修正し、通期営業利益予想を中間時点で3.2億円上方修正。計画過達を見込んでいたTIW19/3期予想も上方修正、同社並みの通期着地を予想。
予想ROE:11.0% PBR:1.2倍、来期予想PER:9.5倍、来期予想EPS成長率:11%株価(12/7終値):1,486円
Fモデルによる理論株価:2,541円(12月6日by高田悟)
TIWではコンセンサス・データ等を利用して、独自に日経平均の今期予想ベース、来期予想ベースのROE、PBR、リスクプレミアム等を算出しております。(詳しくは、以下のサイトをご覧下さい)
〔 http://column.ifis.co.jp/category/market/tiw 〕
こうして算出したマーケット参考値と個別企業の株価指標を比較し、さらにアナリストの予想を加味して選択をしています。
※文中のROE、PBR、PER等の数値は、特に断りが無い限りは、レポート発行時に算出した値です。
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