＜クローズアップ＞ 成長戦略発表迫る！規制緩和が焦点（２／３）

　特に、規制緩和の動きがどの程度出てくるかが焦点となっている。注目を集める政府の成長戦略は今月下旬にも発表される見通しだ。その内容には、「次世代交通システムなど自動走行技術」、「後発医薬品の使用推進」、「燃料電池車のシェア拡大」、「女性の社会進出推進」、「ベンチャー企業支援の拡大」などの内容が打ち出されるとの見方が出ている。

　車の自動運転に絡んでは、全地球測位システム（ＧＰＳ）を使って、交通規制や車両の混雑などの情報を盛り込んだ地図を作り、自動運転の実現に向け後押しする、との案も伝えられた。また、燃料電池車（ＦＣＶ）のシェアアップを推進するとの見方も出ている。

　自動運転では、交通システムなどに絡む住友電気工業<5802.T>や米グーグルと技術活用で提携するクラリオン<6796.T>、地理情報システム絡みでドーン<2303.T>、地図のゼンリン<9474.T>など。ＦＣＶ絡みでは、水素ステーション関連の岩谷産業<8088.T>、液化水素製造のトクヤマ<4043.T>などが注目されそうだ。

　後発医薬品に関しては、「使用割合８０％以上を目指す」という目標値が出されるとの見方がある。後発薬関連では沢井製薬<4555.T>や東和薬品<4553.T>のほか、後発薬品メーカー向け製造受託のダイト<4577.T>など。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）