562円
アルチザネットワークスのニュース
■株式相場見通し
予想レンジ:上限21000-下限19900円
来週の日経平均は、13日のメジャーSQ(先物・オプション特別清算指数)を控えボラティリティ(株価変動率)の高い展開が予想される。FRBが緊急利下げを実施したが、米国では追加利下げの期待が浮上している。これを受けて為替相場は1ドル=105円台に円高進行し、日経平均の下支え機能が1つ後退した形となった。また、安倍首相が2月26日に国民に要請した2週間のイベント自粛の期限は11日に当たるが、株式市場はひとまず2週間程度の延長を読み込んでいるとみられる。企業業績への影響が表面化するのは先だが、為替の円高傾向とともに日経平均の上値を重くしている。米国では新型コロナウイルスの感染拡大から、世界経済のリセッション(景気後退)が意識され始めており、NYダウが一段安となれば日経平均も2万円を挟んでの攻防になる可能性がある。一方で日経平均は昨年5月以来となる4週連続安で、3000円強の下げ幅(終値ベース)を記録しており、相応の自律反発が生じてもおかしくない状況ではある。打つ手が狭まっているとされる日本の金融政策だが、18日から19日かけて開催される日銀金融政策決定会合で上場投資信託(ETF)買い入れ枠の増額などの刺激策が一部で期待されており、この思惑が相場全般の深押しにブレーキをかける材料として働いている。また、人気SUV(スポーツ多目的車)「RAV4」を生産するトヨタ自動車<7203>の中国・長春工場が9日から通常生産の体制に戻るなど、部分的ながらも「脱・新型コロナウイルス」の動きが出始めている。こうしたなか、引き続き新型コロナウイルス関連のニュースフローを中心に日経平均は上下に振らされることになると見込まれる。さらに、10日に2月工作機械受注、中国2月生産者物価・消費者物価、11日に米2月消費者物価と日米中で主要経済指標の発表が波乱材料として働く可能性もある。
物色的には、13日のメジャーSQを控えて主力大型株に手掛けにくさが意識されるなか、個別材料株物色の展開が中心となってこよう。治療薬開発などの新型コロナウイルス関連のほか、東証2部のアルチザネットワークス<6778>の決算発表とノキアからの受注ニュースをきっかけに5G(第5世代移動通信システム)の業績インパクトが改めて注目され、物色のすそ野が広がる期待がある。
主な国内経済関連スケジュールは、9日に1月国際収支、10-12月期国内総生産(GDP)改定値、2月景気ウォッチャー調査、10日に2月マネーストック、2月工作機械受注、12日に2月国内企業物価指数、1-3月期景気予測調査、2月都心オフィス空室率、13日にメジャーSQ、1月第三次産業活動指数の発表が予定されている。一方、米国など海外主要スケジュールでは、10日に中国2月生産者物価・消費者物価、11日に米2月消費者物価、米2月財政収支、12日に欧州中央銀行(ECB)理事会と総裁会見、米2月生産者物価、13日に米2月輸出入物価、米3月ミシガン大学消費者マインド指数が予定されている。
■為替市場見通し
来週のドル・円は、上値の重い状態が続くとみられる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が懸念されており、次週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ観測を背景としたドル売りは続く見通し。米国経済の先行きは不透明であり、米国株式の続落や長期金利の一段の低下もあり得る。ウイルス感染の拡大による景気悪化や金融市場の混乱を避けるために、主要中央銀行は協調して対応に乗り出しており、米連邦準備制度理事会(FRB)が臨時で開催したFOMC会合で、また豪準備銀行やカナダ中央銀行は定例会合でそれぞれ政策金利の引き下げを決定した。
短期的には欧州中央銀行(ECB)、英中央銀行、NZ準備銀行(中央銀行)の政策運営も注目される。ECBは来週開催の理事会で、ユーロ圏の経済支援のための対応について議論するとみられる。米国については利下げ余地が注目され、今月17-18日開催のFOMC会合で一段の利下げに踏み切るとの観測が広がっている。しかしながら、ウイルス感染の拡大によって米国経済の先行きは不安視されており、株式などのリスク資産から米国債への資金シフトがただちに止まる可能性は低いと見られる。来週発表される米経済指標が市場予想を下回った場合、株安・金利低下につながるとみられ、ドル売り圧力は強まりそうだ。
■来週の注目スケジュール
3月9日(月):日・国際収支・GDP改定値(10-12月)・貿易収支・銀行貸出動向・倒産件数・景気ウォッチャー調査、スイス・失業率、独・貿易収支・鉱工業生産、ブ・貿易収支など
3月10日(火):日・マネーストック・工作機械受注、日韓が輸出管理政策対話、中・消費者物価指数・生産者物価指数、トルコ・失業率、ユーロ圏GDP確報値、米・大統領選の予備選挙・党員集会集中日など
3月11日(水):英・鉱工業生産指数・商品貿易収支、米・消費者物価コア指数・財政収支など
3月12日(木):日・対外・対内証券投資、ユーロ圏鉱工業生産、米・生産者物価コア指数、欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表など
3月13日(金):日・第3次産業活動指数、独・CPI、米・輸入物価指数など
3月15日(日):米・大統領選挙で民主党指名獲得を争う候補者の討論会、仏・統一地方選挙
<SK>
予想レンジ:上限21000-下限19900円
来週の日経平均は、13日のメジャーSQ(先物・オプション特別清算指数)を控えボラティリティ(株価変動率)の高い展開が予想される。FRBが緊急利下げを実施したが、米国では追加利下げの期待が浮上している。これを受けて為替相場は1ドル=105円台に円高進行し、日経平均の下支え機能が1つ後退した形となった。また、安倍首相が2月26日に国民に要請した2週間のイベント自粛の期限は11日に当たるが、株式市場はひとまず2週間程度の延長を読み込んでいるとみられる。企業業績への影響が表面化するのは先だが、為替の円高傾向とともに日経平均の上値を重くしている。米国では新型コロナウイルスの感染拡大から、世界経済のリセッション(景気後退)が意識され始めており、NYダウが一段安となれば日経平均も2万円を挟んでの攻防になる可能性がある。一方で日経平均は昨年5月以来となる4週連続安で、3000円強の下げ幅(終値ベース)を記録しており、相応の自律反発が生じてもおかしくない状況ではある。打つ手が狭まっているとされる日本の金融政策だが、18日から19日かけて開催される日銀金融政策決定会合で上場投資信託(ETF)買い入れ枠の増額などの刺激策が一部で期待されており、この思惑が相場全般の深押しにブレーキをかける材料として働いている。また、人気SUV(スポーツ多目的車)「RAV4」を生産するトヨタ自動車<7203>の中国・長春工場が9日から通常生産の体制に戻るなど、部分的ながらも「脱・新型コロナウイルス」の動きが出始めている。こうしたなか、引き続き新型コロナウイルス関連のニュースフローを中心に日経平均は上下に振らされることになると見込まれる。さらに、10日に2月工作機械受注、中国2月生産者物価・消費者物価、11日に米2月消費者物価と日米中で主要経済指標の発表が波乱材料として働く可能性もある。
物色的には、13日のメジャーSQを控えて主力大型株に手掛けにくさが意識されるなか、個別材料株物色の展開が中心となってこよう。治療薬開発などの新型コロナウイルス関連のほか、東証2部のアルチザネットワークス<6778>の決算発表とノキアからの受注ニュースをきっかけに5G(第5世代移動通信システム)の業績インパクトが改めて注目され、物色のすそ野が広がる期待がある。
主な国内経済関連スケジュールは、9日に1月国際収支、10-12月期国内総生産(GDP)改定値、2月景気ウォッチャー調査、10日に2月マネーストック、2月工作機械受注、12日に2月国内企業物価指数、1-3月期景気予測調査、2月都心オフィス空室率、13日にメジャーSQ、1月第三次産業活動指数の発表が予定されている。一方、米国など海外主要スケジュールでは、10日に中国2月生産者物価・消費者物価、11日に米2月消費者物価、米2月財政収支、12日に欧州中央銀行(ECB)理事会と総裁会見、米2月生産者物価、13日に米2月輸出入物価、米3月ミシガン大学消費者マインド指数が予定されている。
■為替市場見通し
来週のドル・円は、上値の重い状態が続くとみられる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響が懸念されており、次週開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ観測を背景としたドル売りは続く見通し。米国経済の先行きは不透明であり、米国株式の続落や長期金利の一段の低下もあり得る。ウイルス感染の拡大による景気悪化や金融市場の混乱を避けるために、主要中央銀行は協調して対応に乗り出しており、米連邦準備制度理事会(FRB)が臨時で開催したFOMC会合で、また豪準備銀行やカナダ中央銀行は定例会合でそれぞれ政策金利の引き下げを決定した。
短期的には欧州中央銀行(ECB)、英中央銀行、NZ準備銀行(中央銀行)の政策運営も注目される。ECBは来週開催の理事会で、ユーロ圏の経済支援のための対応について議論するとみられる。米国については利下げ余地が注目され、今月17-18日開催のFOMC会合で一段の利下げに踏み切るとの観測が広がっている。しかしながら、ウイルス感染の拡大によって米国経済の先行きは不安視されており、株式などのリスク資産から米国債への資金シフトがただちに止まる可能性は低いと見られる。来週発表される米経済指標が市場予想を下回った場合、株安・金利低下につながるとみられ、ドル売り圧力は強まりそうだ。
■来週の注目スケジュール
3月9日(月):日・国際収支・GDP改定値(10-12月)・貿易収支・銀行貸出動向・倒産件数・景気ウォッチャー調査、スイス・失業率、独・貿易収支・鉱工業生産、ブ・貿易収支など
3月10日(火):日・マネーストック・工作機械受注、日韓が輸出管理政策対話、中・消費者物価指数・生産者物価指数、トルコ・失業率、ユーロ圏GDP確報値、米・大統領選の予備選挙・党員集会集中日など
3月11日(水):英・鉱工業生産指数・商品貿易収支、米・消費者物価コア指数・財政収支など
3月12日(木):日・対外・対内証券投資、ユーロ圏鉱工業生産、米・生産者物価コア指数、欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表など
3月13日(金):日・第3次産業活動指数、独・CPI、米・輸入物価指数など
3月15日(日):米・大統領選挙で民主党指名獲得を争う候補者の討論会、仏・統一地方選挙
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