液体の性質、一括で検出、静岡大、弾性表面波センサー。(2008/3/19)
　【浜松】静岡大学創造科学技術大学院の近藤淳准教授らは日本無線と共同で液体の粘度や濃度など複数の性質を同時に調べられるセンサーを開発した。携帯電話などに使われる弾性表面波（ＳＡＷ）デバイスの仕組みを応用。振動するデバイスの表面に液体の載せ、振動の周波数の変化で性質の違いを検出できる。

　パソコンなどの家電製品のバッテリーとして応用が期待されているメタノール燃料電池のセンサーとして利用すれば、メタノールの濃度変化を常時検出できる。一年後をメドに実用化を目指す。

　弾性表面波デバイスは電圧をかけると大きさが変わる圧電素子を利用した部品。素子の両端にくしの歯のような電極をつなげており、一方から電圧をかけると、特定の周波数の振動が素子を伝わり、反対側の電極が周波数を感知する。携帯電話などでノイズ・・・ （新聞本文はまだ続きます）