＜話題の焦点＞＝拡大続くカーシェア、ガソリン価格上昇で関心高まる

　ガソリン価格の上昇を受け、自動車を複数の個人会員や企業で共有し、相互に利用するカーシェアリングへの関心が高まっている。会員数はこの１年間で大きく伸びており、さらに拍車がかかる可能性もありそうだ。

　資源エネルギー庁が９日発表した７日時点のレギュラーガソリン店頭価格（全国平均）は、前週比０．３円高の１リットル＝１６５．１円と２週連続で上昇。今年４月の消費税増税などもあり、自動車を保有するコストは増加傾向にある。こうしたなか、料金にガソリン代や保険料などが含まれているカーシェアリングサービスを利用する人が増加。交通エコロジー・モビリティ財団によると、２０１４年１月時点のカーシェアリングの車両台数は１万２３７３台（前年比４０％増）、会員数は４６万５２８０人（同６１％増）へと急拡大している。

　パーク２４<4666.T>は、０９年５月からサービスの提供を開始し、「タイムズカープラス」ブランドで展開中。会員数は１４年１月に３０万人を突破し、３月には３２万７３１５人に拡大している。オリックス<8591.T>は、１３年末に「オリックスカーシェア」の会員数が１０万人を突破。今年３月にエイブル（港区）と提携するなど、マンション向けへのサービスなども積極的に展開している。また関連銘柄として、「オリックスカーシェア」専用の車載システムを手掛けるユビテック<6662.T>や、パーキングシステムを扱うアマノ<6436.T>などにも注目したい。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）