マブチ、今期経常を16％上方修正

　マブチモーター <6592> が10月30日昼(12:30)に決算を発表。20年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比61.1％減の58.3億円に大きく落ち込んだ。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の89億円→103億円(前期は208億円)に15.7％上方修正し、減益率が57.3％減→50.6％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した7-12月期(下期)の連結経常利益も従来予想の59億円→73億円(前年同期は112億円)に23.7％増額し、減益率が47.3％減→34.8％減に縮小する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比46.8％減の28.4億円に落ち込み、売上営業利益率は前年同期の13.4％→9.1％に大幅低下した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　新型コロナウイルス感染症の影響により、自動車電装機器及び民生・業務機器市場の両市場ともに、第2四半期末にかけて大きく減速したものの、当第3四半期は回復傾向に転じました。こうした状況を踏まえ、売上高は1,130億円に予想を修正いたします。利益面につきましては、生産・販売数量の増加を主要因とし、営業利益は105億円に、経常利益は103億円に、親会社株主に帰属する当期純利益は、当第3四半期に発生した投資有価証券売却益の影響などもあり71億円に、それぞれ予想を修正いたします。業績見通しにおける前提為替レートは、１米ドル106.94円としております。なお、年間配当予想額につきましては、経営環境が不透明な状況を考慮した特別措置である年間配当１株当たり135円とする従前の内容から変更ございません。　　　注）　上記の業績予想に関する記述は、現時点で入手可能な情報に基づいております。業績は今後の様々　な要因により見通しと異なることがあります。その要因のうち、主なものは以下のとおりであります。　　 ・ 為替相場の変動　　 ・ 当社の事業領域を取り巻く経済環境・需要動向等の変化　　 ・ 新技術・新製品等の急速な技術革新　　 ・ 銅・鋼材・レアアース等の相場の変動　　　ただし、業績に影響を与えうる要素はこれらに限定されるものではありません。また、新型コロナウイルス感染症の拡大による事業への影響については引き続き注視してまいります。感染状況の更なる拡大や悪化など、その影響が極めて重大なものとなる場合には、業績予想および配当予想についても適宜見直しを行い、速やかに開示いたします。