東芝テックが大幅続落、新システム導入費用や為替差損で１５年３月期業績予想を下方修正

　東芝テック<6588.T>が大幅続落。２８日の取引終了後、１５年３月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の５２００億円から５３００億円（前期比６．２％増）へ上方修正した一方、営業利益を同２８０億円から２６０億円（同１２．６％増）へ、純利益を同１２０億円から８０億円（同１２．２％増）へ下方修正したことが嫌気されている。第３四半期時点で海外リテールソリューション事業で新システム導入関連費用などが想定を上回ったことに加えて、為替差損や、国内の特定顧客向け案件で一時金を計上したことなどが要因としている。
　同時に発表した第３四半期累計（４～１２月）決算は、売上高３８６６億７５００万円（前年同期比６．７％増）、営業利益１４４億９８００万円（同３．８％減）、純利益４１億４３００万円（同２６．３％減）となった。システムソリューション事業やグローバルソリューション事業がともに順調に推移したことで増収となったが、前述の新システム導入関連費用などの増加で減益を余儀なくされた。

東芝テックの株価は９時５７分現在７５０円（▼６１円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）