ニチダイ、今期経常を一転32％減益に下方修正

　ニチダイ <6467> [東証Ｓ] が10月31日大引け後(15:10)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常損益は2500万円の赤字(前年同期は2億5000万円の黒字)に転落し、従来の8500万円の黒字予想から一転赤字で着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の3億円→1億8000万円(前期は2億6400万円)に40.0％下方修正し、一転して31.8％減益見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比15倍の2億0500万円に急拡大する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常損益は1900万円の赤字(前年同期は1億0100万円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の3.2％→-3.8％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　・差異が生じた理由　2023年３月期第２四半期累計期間における主要顧客業界である日系自動車産業では、部品供給不足等により、完成車メーカーの生産が停滞いたしました。その影響によりネットシェイプ事業の売上高が想定より下回る結果となり、営業損失を計上することとなりました。また、為替差益４千万円、助成金収入２千２百万円などの営業外収益を計上した結果、上記のような経常損失、親会社に帰属する四半期純損失となりました。・通期業績予想値の修正について　当社グループでは、上半期に部品供給不足等により停滞した完成車メーカーの生産が、下半期から徐々に回復の方向に向かうものと想定しております。このような状況を鑑み、当社グループの業績も下半期からの回復を見込みますが、上半期に生じた差異をカバーするまでは至らず、上記のように通期連結業績予想値を修正いたします。